殿堂入り怖い話
リゾートバイト

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そこでやっとAとBの声が聞こえてきた。
A「おい!早く降りてこい!!」
B「大丈夫か?」

この瞬間一気に体が自由になり、我に返った俺は一目散に階段を駆け下りた。
あとで二人に聞いたんだが、俺はこの時目を瞑ったまま、
一段抜かししながらものすごい勢いで降りてきたらしい。

駆け下りた俺は、とにかく安全な場所に行きたくて、そのままAとBの横を通りすぎ
部屋に走っていったらしい。この辺はあまり記憶がない。
恐怖の記憶で埋め尽くされてるからかな。

部屋に戻ってしばらくするとAとBが戻ってきた。
A「おい、大丈夫か?」

B「なにがあったんだ?あそこになにかあったのか?」

答えられなかった。というか、耳にあの音たちが残っていて、思い出すのが怖かった。

するとAが慎重な面持ちで、こう聞いてきた。
A「お前、上で何食ってたんだ?」

質問の意味がわからず聞き返した。

するとAはとんでもないことを言い出した。
A「お前さ、上についてすぐしゃがみこんだろ?俺とBで何してんだろって目を凝らしてたんだけど、
なにかを必死に食ってたぞ。というか、口に詰め込んでた。」

B「うん・・。しかもさ、それ・・」

AとBは揃って俺の胸元を見つめる。

なにかと思って自分の胸元を見ると、大量の汚物がくっついていた。
そこから、食物の腐ったような匂いがぷんぷんして、俺は一目散にトイレに駆け込み、胃袋の中身を全部吐き出した。

なにが起きているのかわからなかった。
俺は上に行ってからの記憶はあるし、あの恐怖の体験も鮮明に覚えている。
ただの一度もしゃがみこんでいないし、ましてやあの腐った残飯を口に入れるはずがない。

それなのに、確かに俺の服には腐った残飯がこびりついていて、よく見れば手にも、
ソレを掴んだ形跡があった。
気が狂いそうになった。

俺を心配して見に来たAとBは、
A「何があったのか話してくれないか?ちょっとお前尋常じゃない。」
と言った。

俺は恐怖に負けそうになりながらも、一人で抱え込むよりはいくらかましだと思い、
さっき自分が階段の突き当たりで体験したことをひとつひとつ話した。

AとBは、何度も頷きながら真剣に話を聞いていた。

二人が見た俺の姿と、俺自身が体験した話が完全に食い違っていても、
最後までちゃんと聞いてくれたんだ。それだけで、安心感に包まれて泣きそうになった。
少しホッとしていると、足がヒリヒリすることに気づいた。
なんだ?と思って見てみると、細かい切り傷が足の裏や膝に大量にあった。

不思議におもって目を凝らすと、なにやら細かいプラスチックの破片ようなものが
所々に付着していることに気づいた。
赤いものと、ちょっと黒みのかかった白いものがあった。

俺がマジマジと見ていると、
B「何それ?」
といってBはその破片を手にとって眺めた。

途端、
「ひっ」といってそれを床に投げ出した。

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  • 匿名 より:

    漁に小さい子供を連れて行っても足手まといになるだけだから連れて行かないよ

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