洒落怖
奈落

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オレは一瞬で血の気が引いた。そしてその部屋からでようと最初はいったドアを開けようとした。
するとその扉の向こうから
「ねぇ」
声がした。
オレは部屋のほぼ真ん中まで下がった。2つのドアから声がする。声が重なって大きな声で聞こえる。

ガチャ・・・・

オレは音がしたほうをみた。
奈落側のドアがゆっくりと開いているのが見える。
オレは動くこともできずに、ただそのドアをみることしかできなかった。

奈落とドアの隙間からスー・・・ッと細い腕がでてくる。
それはまるで、骨と皮だけのような腕。そして、その手はオレの方を指差した。
「ねぇー・・・」
響くような声が奈落から聞こえたのを最後にオレは気を失った。
次に気づいた時は病院のベットだった。
話しによると順番になっても出てこないのでN先輩が気にしてオレの様子を見に部屋にきたらしい。
そして倒れてるオレを発見した。
奈落に体半分だけ突っ込んで倒れていたらしい。

今考えると、「ねぇ」という問いかけにオレが最初答えてしまったからいけなかったのかと思う。
そして倒れていた時に体がすべて奈落に入っていたら・・・

その後オレは部活は続けたが、奈落を通るような役はやることはなく奈落にも近づこうとはしなかった。
そしてあの建物で後ろから離しかけられたら答えないと決めた。
以上。長くてスマソ。

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