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ヒッと声をあげもう一度みるともういなかった。
よくこういった怖い話で、こういうモノをみてしまっても
そのまま家に帰る人がいるが理解できない
全速力で人のいる駅まで走り、
半泣きで後輩Hに電話をした。
今日はそいつの家に泊めてもらうことに。
そいつを待つ間も人の多い本屋で震えて待った
820 本当にあった怖い名無し 2009/06/29(月) 06:15:04 ID:Vm1mnzEzO
Hも流石に俺の様子を見てやばいかもと思ったらしく、
今日も夢に出たら霊媒師のとこ行くかと提案したが
ビビりまくりの俺はもうさっきみたからすぐに霊媒師にあわせろと懇願。
電話してもらい明日の朝に会わせてもらえるとのこと
つまり今夜は耐えなきゃいけないのか。
まるで漫画のような展開
Hの家で電気テレビ全開で寝ずの番?を開始する
Hにしちゃいい迷惑だったがこっちはそれどころではないと願い込んだ。
明け方までHとゲームに盛り上がり、無事守りきったかと思った。
油断したんだ。漫画みたいだけどさ。
Hとはトイレにすら同行し、常に一緒にいるようにした。
まあ変なように聞こえるが俺のビビりっぷりを思えばわかってもらえるかも。
明け方、Hがトイレに行った。
行ったと行っても1K、トイレはすぐ横。
油断した俺は流石にもう大丈夫だろ、と安堵の顔
バァン、バン
窓が二度と強く叩かれ、カーテン越しに何かが現れた。
822 本当にあった怖い名無し 2009/06/29(月) 06:21:40 ID:Vm1mnzEzO
手で叩くと言うよりは上からぶら下がったモノを叩きつけたような
ここは3階
カーテン越しの窓で、指で窓をこすったときの独特のキュッ、キュッという音がした
恥ずかしながら生まれて初めて怖くて小便を漏らした
Hの声が聞こえない、俺も動けない
キュッ、キュッと音がなり窓の外で動いているのがわかった
なにも考えられずしとしとと尿をたらした
Hがトイレから飛び出し、ケータイを持った
「なんで俺まで!!」
そう言いながら霊媒師に電話をした
「家から出れない」
そう言った
Hはトイレの中で金縛りにあっていたそうで、
起きたまま金縛りなど初めてであったとのこと
一時間ひたすら待った。
一時間後、霊媒師のおっさんが来た。
衣装でも着てるかと思ったが普通のおやじ。
だが俺は心の底から有り難かった。
823 本当にあった怖い名無し 2009/06/29(月) 06:26:00 ID:Vm1mnzEzO
おやじが俺に聞いてきた
「最近彼女と別れたりしてない?」
ギクリと思った
まさにその通りだった
「あれは男に未練があるヤツだね、
君が傷心気味なのにたまたま気付いて
一緒にいようと思ったんだね」
おやじにお札を渡され、なにやら肩にバシバシ叩かれ、終わった
その後夢に出てくることもなくなったけど
あの長い髪はいまでも覚えている
ざまぁw