洒落怖
カリスマさん

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オカ板にあった形而上学系スレのオフ会に参加した、昔の話です。

そこには、超カリスマ的な人物がいて、
皆、彼を中心として難解な哲学や宗教用語を駆使していて、
あほなオレは、ただただ、場違い的な幼稚な発言をしては、
皆の失笑を買っていた。

で、そのうち、彼を心底から崇拝する者が現れて、そいつに嫌気がさした
カリスマさん(仮名)が、板から逃げたことにより、そこは消滅した。
オレもなんだかイヤになり、メアドを残してそこから去った。

数ヶ月後、なんとそのカリスマさんからメールが来た。
もし、機会があったなら、おまえと話がしてみたい、と。
その前に、板の住人の何人からかメールを頂いてたので、
彼の希望にあったように、皆にメールをまわして、オフ会をすることとなった。
すでにほかの皆は、一足お先にオフ会でカリスマさんと出会っていて、
オレにとっては、人生初めてのオフ会だった。

332 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:53:34.53 ID:Eo4YjV0e0
場所は関東の郊外だった。No.2的だった人物(2号)の家に、皆が一泊して、
昔のように語り合おう、というものだった。

待ち合わせの時刻、オレは山の手線の駅内のコインロッカー前に立ってた。
携帯でカリスマさんにメールを打つと、なんだか馬鹿でかい歌声が聞こえてきた。
・・・そう、彼だ。その時に初めて顔を見た。がっちりとした、いかにも武道系の男だ。
そして目をらんらんと輝かせて、裂けんばかりの笑顔で近づいてきた。

・・・カリスマさん?そう聞くと、ガバッ!!と絞め殺すようなハグをしてきた。
おお!会いたかったよぉ!これは過去からの約束だったんだよぉぉぉ!!!
そのとき、オレの脳内アラームが流れた。武道の達人と聞いている通り、すごい力だった。
カリスマは、もう一人のNo.3的な人物(3号)と来た。目つきが異常に冷たいヤツだった。
彼は丁寧に握手してくれた。でも、見下したような視線を受けた。

あぁやべぇな、こわいな、そう思いながら、2号の住む町に電車は進んでゆく。
車内では、二人が会話一つもなしに、黙々と携帯をいじっていた。
目的地に着いた。改札口の前に、夢をみているような目つきの2号がいた。
おおお!!ああああ!!!と、カリスマと2号、3号のクソ熱いハグが始まった。
オレはもちろん、「なんで来たの?」的な態度を、2号から受けた。

333 本当にあった怖い名無し sage 2012/07/29(日) 05:54:58.34 ID:Eo4YjV0e0
2号の運転する車で、山奥の民家に到着した。
そこで、着くなり2号は、なにやら携帯で電話している。こわいよぉ。
なんだか肉親との会話みたいだった。
そのあと2号とカリスマが真剣に会話している。過去の怨念がうんたらかんたら・・・。
もう帰りたかった。でも、バスとかなさそうだしなぁと、あきらめた。

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