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10 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/10(日) 13:13:50 ID:2OFw7Ibf0
新スレここ?
ありきたりな話だが、まあ聞いてくれ。
高校の同級生が当時体験した話なんだが、1995年初春の話。
当時そいつら、AとBは相当仲が良くて、よくBがAの家に泊まり
に行ってたんだ。
Aの部屋は当時俺らのたまり場で、俺もちょくちょく顔だしてたん
だが、その日はBだけが来てたらしい。そんで酒飲みながらゲーム
したりだべったりしてた。
だけどさすがに毎日のように話してるせいでネタもつきてきたなっ
てことで、度胸試ししようぜって話になった。
Aの家はでっかい坂の下にあって、その坂の上には古い神社がある。
四世紀にはあったて記録されてるって話。所謂、由緒正しい神社。
でも参拝者は少ないし夜間の照明もない。そのかわり夜間もオープン。
賽銭より地元の寄付で存続してる、市からもいくらか出てるらしい
から、まあ田舎の文化財扱いかな。
もともとは神社じゃなくて古墳だったんだ。その坂の上っていうか
岡の周辺はもともと遠浅の海で、その岡は島だった。その島一個が
でっかい古墳になってたわけ。そんでその後そこに神社ができたっ
てわけ。
11 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/10(日) 13:15:35 ID:2OFw7Ibf0
ネタ切れのAとBはそこで肝試しをしようって決めて、夜中の1時
頃家を出たらしい。
神社は坂をのぼりきったところから50メートルくらい敷石の道が
続いてて階段がある。その階段を上ってまた50メートルくらい敷
石の道をあるくと社殿にたどり着くんだ。
その社殿の裏は森になってて、その森の中の道を200メートル程
歩いていくと森の中にぽっかり空いた30×30メートルぐらいの
広場に出る。
そこが古墳の石室が発掘されたところで、埋葬された人(女性)の
姿をかたどった石像が祀られてる。
上で言ったコースを一人ずつ、懐中電灯一個持って往復する。
はじめに行った奴が石像の足元に印つけた石を置いてきて、次に行っ
たやつがそれを持ち帰ることで行ってきたことを証明する。
ルールは至って単純。
じゃんけんしてAがはじめに行くことになった。
Bは神社の入口の石の鳥居の前で待機。コースの往復はまあ足元に
気をつけてゆっくり歩いても20分もかからない。
Aの姿が見えなくなって10分、20分、30分・・・。
いつまで待ってもAが帰ってこないわけ。
12 本当にあった怖い名無し sage 2009/05/10(日) 13:17:18 ID:2OFw7Ibf0
そんでいい加減飽きたBはAを探しに石室の広場まで行くことにし
たんだって。
で、真っ暗な森を抜けて広場についたら真っ暗な中、Aが懐中電灯
もつけずに広場の端で、岡の斜面の下を見下ろしてたらしいんだ。