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その神社を中央にして、500mくらいの直線の出入り口があり、
ヨシ君宅から遠い出口付近に、
廃屋となった建物があった。
当時の少年達の間では、その家の話は禁忌とされていて、
「近づくと呪われる」
「白い服を着た女の霊が出る」
などと、今思うとバカらしい噂がたっていた。
でも実際そこに足を踏み入れたつわものも数多く、
勇気を示す場としても、有名な場所だった。
783 >>771 sage 2009/04/21(火) 23:47:53 ID:Cby9Ydqv0
誰が言い出したか覚えてないが、いつのまにか、
俺達はその廃屋へ行って、勇気を示さなければならない。
という話になっていた。
もちろん3人の間だけでの話だ。
そして某日、そこに俺達は足を運んだ。
恐怖と、子供特有の高揚があったと思う。
とにかくドキドキしていた。
その廃屋は、周囲が全て雑草で覆われていて、
整理されていればかなりの広さの庭があったのではないかと思う。
そして、その庭の周りは、大きな木で囲われていた。
784 >>771 sage 2009/04/21(火) 23:50:56 ID:Cby9Ydqv0
誰から入ったかは覚えていない。
何しろドアがついていなかった。
覚えているのは、ヤッちゃんがやたらと怖がって泣いていたのと、
異常に古そうな新聞紙が散乱している一部屋があった事。
そしてヨシ君が蒼白な顔で、
「もう帰ろう」と言い出した事。
ヨシ君は年長者だったので、3人のリーダーだった。
そうして初めての探検は終わり、
泣き止まぬヤッちゃんの手を引いて、俺達は家へと帰った。
785 >>771 sage 2009/04/21(火) 23:54:15 ID:Cby9Ydqv0
その時泣きじゃくっていたヤッちゃんを、
俺達は「弱虫」というレッテルを貼ってからかった。
だからだと思う。
ヤッちゃんはもう一度あの廃屋へ行きたいと言い出したのだ。
俺はその日に限って従兄弟が家に来ていて、
参加する事が出来なかった。
怖かったのもあったので、参加出来ない事を喜んでいたと思う。
事件が起きたのは、その日だった。
786 >>771 sage 2009/04/22(水) 00:03:17 ID:KMxNK4X00
その廃屋で、ヤッちゃんの母親が自殺した。
首吊り自殺だった。
目撃したのはヤッちゃんとヨシくんの二人。
俺が参加していれば、3人になっていただろう。
とにかく、どうやって対応したのかは分からないが、
警察やらが集まり、結構な大騒ぎになった。
正直、その話を聞いたのは翌々日くらいだったと思う。
その廃屋と俺の家が少し離れていたのもあって、
パトカーのサイレンが鳴り響いていた記憶が無い。
夏休みという事もあり、噂話が届かなかった。
787 >>771 sage 2009/04/22(水) 00:09:01 ID:KMxNK4X00
それ以来、当然というか、ヤッちゃんと顔を合わせなくなった。
俺はヨシ君と二人で遊んでいたが、
段々気まずくなり、少しずつ遊ぶ回数が減っていた。

口は災いのもと