短くて怖い話
暗がりの女

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21 名前:暗がりの女 投稿日:2001/05/11(金) 00:06
 飲み会が終わり、一人で繁華街を歩いていたら、背中に視線を感じた。
 振り向くと、暗がりで女が壁から右半分だけ顔を出してこっちをじーっと
見ている。

変なのと思ったけど、酔ってていい気分だったので無視を
決め込んだ。しばらくして、さっきの女が別の暗がりからこっちを見
てるのに気付いた。ひょっとしてストーカーか?と思ったけど、気に
しないことにした。
 でもそれが数日続くとさすがに鬱陶しくなってきた。半分だけ顔出して
なんて、ひょっとして恥じらってるつもりか?俺は文句を言ってやろうと
女にずかずか近づいていった。
 女は右半分しかなかった。

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