洒落怖
キモオタ

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なんとなく不可解な気持ちを押し殺しながらも、この日はフィギュアとドールが痛んでないかをチェックして就寝した。

953 キモオタ ◆4tDu2jYolk sage New! 2011/08/18(木) 02:27:57.11 ID:tQJaJS8j0
目覚めるとそこは真っ暗な闇の中だった。
突然のことに激しく動揺して、とりあえず叫んでみたが狭い空間らしく中で反響するだけで何も応答がない。
やけに窮屈な場所で、息苦しくて吐きそうになった。
「おおおい!なんだよこれ!!誰か!」ガンガン殴っても手が痛くなるだけで変わらない。
何かの映画で生きたまま棺おけに生き埋めになってる人の事を連想した。
どうしよう、マッチョじゃないし蹴破れないぞ。そんなことを心配していたと思う。

そのまま何日も何日も過ごしていて、出ることもできずに干からびそうだった。
声はカラカラでとにかく水が欲しい。気温だけは別に暑くも寒くもない。だがそのどっちでもなさが逆にイライラした。
光は入ってこない、狭い、誰かここから出してくれ。たすけて、たすけてくれよ!!
そんな思いで一杯で気が狂いそうになったところに突然辺りが光に照らされた。
「こんにちわ、○○ちゃん。今日も可愛いわね。」ガラスの目玉が四つ、俺を見てそう言った。
俺は気絶した。

ふたたび目が覚めるといつものベッドの上だった。
おっかない夢を見たなぁ・・・と思ったところで、横を見たらゆ○ちゃんが座っていた。
死ぬほどビビったと同時に「うわあああ!!」と叫んでゆ○ちゃんを蹴飛ばしてしまった。
思いっきり蹴ってしまったせいか、左のガラスの目玉にはヒビが入ってしまい綺麗な顔には大きなヘコみができてしまっ

た。
俺はノイローゼかもしれない。でもそんなの関係ない。こんなもんもう見たくない。
バラバラにして捨てるのも怖いので火葬することにした。ゆ○ちゃん用に選んだ服や小物なんかも全部。
化学製品とかだろうから公害になるのかもしれなかったけど、関係なかった。
なんとなく焼いてる間南無阿弥陀仏とブツブツ言う口を止められなかった。

954 キモオタ ◆4tDu2jYolk sage New! 2011/08/18(木) 02:28:37.63 ID:tQJaJS8j0
それで収まるかと思いきや、世の中そううまくはいかないようで。
もしくは何か御祓いみたいなことをしなかったのがマズかったのかもしれない。
悪夢は見続け、朝起きるとドールの位置がどこか変わっている。
実害といった実害はなかったのかもしれないが、俺の精神はどんどん磨り減っていった。
それでもオタクとしての習性なのか、フィギュアやドールを処分どころか、部屋を出て行きたいという気持ちにはならな

かった。
漫画みたいに霊能者との知り合う方法なんてわからないし、寺に行ってみても変な顔されて精神的な説教がどうのって言

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  • 匿名 より:

    そのまま一生出てくんな
    臭いからw

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