洒落怖
哀しい顔をした男

この怖い話は約 3 分で読めます。

 が、なかなか寝付けません。ずっとどこかからか視線を送られている感じがするんです。

 気持ちが悪い・・・眠れん!
 むくっと起き上がり水を飲もうとしたところ、背後からの視線を感じ取り、振り向くとカーテンの隙間からさっきの男がこちらを
見ていました。
 うわっ!?気持ち悪い・・・てめぇふざけんなや!

 怒りがこみ上げカーテンを開けたんですが、当然外に人はいません。

 その仮眠室は二階ですから・・・。

 なんなんだよこれ・・・カーテンをしっかり閉め布団に入ったんですが、寝付けず目を開けるとなぜかまたカーテンが少し開いて
いて隙間ができており、そいつがこっちを見てるんです。んで窓を開けたらそいつはいない、の繰り返し。

 終いには壁ドンをしてくる始末。

その日から夜間警備に入る度にそいつがずっとこちらを見ては俺が切れてその場所に行くといなくなっているというのが続きました。

255 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/19(月) 23:30:58.45 ID:kFe6hBPB0
もう軽いノイローゼ状態になりかけたくらいです。
 幽霊とか信じてませんでしたが、やっぱりあの木の影響かな?と思うようになりました。
 ものすごく哀しそうな目で何かを訴えてるような感じだったし。

 木が倒れてから1ヶ月、要約予算執行の許可が下りたので、その木を撤去した後新しい木を植樹しました。田舎から送ってくれた
越乃寒梅と魚沼産コシヒカリで作ったおにぎりをその木の場所にお供えをしたらその男は現れなくなりました。

慰霊碑も撤去されて、人々から忘れ去られ、木が倒れても放置されたことに怒っていたのか、哀しかったのか、理由はわかりません。
とにかく彼が現れなくなってからもその職場から転勤するまで毎日欠かさずお酒とご飯をお供えしました。
幸い研修所なので全国から集まった研修員が地酒や食べ物を持ち寄ってそれを置いていったりするんですよ。

今年の4月に異動が決まり、そこを離れる当日の朝、いつものように木のところで手をあわせているとどこからか、か細いかすれた声
でしたが、「ありがとう」と一声聞こえました。

終わり。

長文、駄文、連投でオチも何もないです(´・ω・)スマソ
でも今までそーいった体験をしたことなかったので、私としては洒落にならない怖さを感じた体験でした。

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