洒落怖
報い

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574 本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 00:46:28.00 ID:5HGm50CP0
当時毎日欠かさず書いてた日記の中に、
今でも忘れられない、怖い体験が詳しく書き込まれているのを最近見つけたから、投下しようと思う。
小説風に気取って書いてた日記をそのまま投下するのはあれだから、少し手直しして。
といっても、小説風なのには変わんないんだけど。

高校2年生の夏、高校生活も中盤に入って、かなり中弛みして調子に乗っていた時期の話。
高校は違えど、幼稚園の頃から付き合いが続いてる幼なじみ3人(それぞれ名前をA、B、Cとしておく)と俺で、海に行くことになった。
Cの父親の社宅(といっても10階建てのマンション)の一室を借りることができたのだ。
前々からみんなで海に行きたいと話していたので
「宿代がタダで海を堪能できるなら行くしかないっしょ!」
的な軽いノリで、海に行くことは決まった。テンションが上がりまくりだった。
行くことが決まったその日のうちに、話題は『何泊するか』に。
しばらく話し合った後、結局、三泊四日することに決まった。

文才が無く話が中々進まなくて申し訳ないけど、ここで少し、A、B、Cの話をしておく。
Aは家も隣同士の一番の仲良し。
友達想いで優しい奴。不正とか悪口とか、そういうのが大嫌いな今時珍しい、絵に描いたような
正義漢。ちょっとうざい。顔も良く、総合的なスペックは高い。勿論嫉妬。むかつく。
Bは眼鏡掛けて長身な電車オタク。そりゃもう、かなりのオタク。
電車のことはこいつに聞けば間違いない。そして何かと真面目な奴で、
今回のプチ旅行の計画もほとんどこいつに任せっきりだった。
Cは垂れ目で、性格もおっとりしている。心が無駄に広く、まったく怒らない。
怒ったところを見たことがない。身長が4人の中で一番小さい。
因みに俺はネット大好きな人間。なんか全てにおいて平凡。あ、陸上部部長。

昔から、何かと一緒だった。四人でつるんで色んなことして遊んだ。
あ、別にアッーーー!!♂的なあれはない。当時俺とAには彼女がいたし。

576 本当にあった怖い名無し New! 2011/11/09(水) 00:51:30.75 ID:5HGm50CP0
話戻します。

なんだかんだで旅行スタート。旅行一日目。現地には正午をちょっと回った辺りに到着した。
千葉県(言っていいのか?)の、山に面した有名な砂浜。
…から3kmほど離れたところに、C父の会社の社宅はあるらしかった。
有名な砂浜までは電車を何本も乗り継いで行き、その砂浜からは、歩き。
大量に荷物を持ってきていた俺達には地獄としか言いようがなかった。
炎天下の中、干からびかけながら、延々と続く道を歩いた。左手は海のはずなんだけれど、その道沿いには鬱蒼とした林があって、海を眺めることすら出来ない。
つか、歩き始めて1kmくらいで気付いた。
周りに本当に何もねえ…コンビニすら見当たらない、ガチの田舎じゃねーか。
俺「夕飯とかどうすんの…?」
A、B「現地調達」
俺、C「マジで?」
B「いや、調味料とかは持ってきたけど。釣り具とかモリ持ってきてるし、色んなもん捕まえてきて、食おうぜ」
俺「その計画、穴だらけじゃない?大丈夫?お前に任せて大丈夫?」
そんな感じの他愛もない(けど死活問題な)会話をしてるうちに、社宅に到着。
なんというか、いかにも昔に建てましたみたいな、古臭いマンションだった。
玄関のところに蟹。エレベーターの中にも蟹。やべえ、田舎凄ぇ!とかみんなで話してた。
俺達(の為にC父)が借りた部屋は八階の角部屋。
せまいエレベーターで八階まで行き、部屋の中に入ると、古臭いながらもめちゃくちゃ広い部屋だった。
ベランダからは、マンション裏に広がる海が一望できた。
詳しく書くと、ベランダから見えるマンションの裏は広い磯で、その向こうが海。
磯ではシュノーケリングや磯遊びが存分に出来そうだった。
俺達は全員砂浜で遊ぶより磯で遊ぶ方が好きだったので、凄くテンションが上がった。

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