洒落怖
テンポポ様

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村としても、何度も著名な霊能力者に、お山に巣くうテンポポ様をなんとか鎮めることが出来ないか依頼したそうだが、
どの人もお山を見た瞬間に凍りつき、

「あれは、人の祓えるモノではない。これから何百年もかけて管理し、徐々に力を弱めて行くことしか出来ないでしょう」

と匙を投げたらしい。

あのお山を管理することは、村に生まれた者の務め。
何の罪もない無垢な少年達を供物という形で殺め、死肉を貪り生き延びた者達の末裔として
それは当然の義務かもしれない。
しかし、今年生まれた俺の息子の顔を見ると、俺はこう思わずにはいられないのだ。

「どうかこの子が12歳になる時に、俺と同じような目には遭いませんように」と。

長々とスイマセン。   以上で終わりです。

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テンポポ様