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老婆
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老婆の住んでるところはかなり近くのアパートで、
その近くに車を止め老婆が出てくるのを待った。
昼頃になりようやく老婆がアパートから出てきた。
服装は違ったがたしかにあの老婆だった。
どういうことだ?じゃあの幽霊はなんなんだ?
927 老婆 sage 2011/06/06(月) 00:10:34.09 ID:O0dnVqUE0
「な。あの老婆は生きているんだよ。
おまえが見たり聞いたりしてるのは幽霊じゃないんだよ。
幻覚なんだよ。おまえがそれを認めないといつまでも
幻覚を見聞きすることになるんだ。
きちんと自分と向い合ってみよう。な。」
それから三日間、同じように老婆を見に行った。
老婆は生きてる。それは間違いない。
ということは幽霊は出ない。あれは幻覚・・・なのか。
病院にもきちんと通うようになり薬もきちんと飲んだ。
老婆の声は次第に聞こえなくなり、いつしか聞こえなくなった。
俺が聞いてた声、見た姿は幻覚だった。
928 老婆 sage 2011/06/06(月) 00:12:18.56 ID:O0dnVqUE0
まさかあれほどはっきりと聞こえるものとは思わなかった。
思い出すと当時の自分は明らかにおかしかった。
でも自分で自分のことをおかしいとは思えないんだよ。
自分は正しい。まわりがおかしい。
これくらいのことで、そこまでおかしくなるか?と思う人もいるかも
しれないけど、神経の細い人は案外簡単におかしくなっちゃう。
俺はあれ以来、幻覚は見ないし、聞こえない。
長々と失礼。