洒落怖
夜釣り

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従兄弟の話し。
四つ上の従兄弟は釣りが好きで、休みの前には良く海に夜釣りに出掛けていた。
ある年のお盆近くに夜釣りの計画立てた。しかしお盆の海は駄目という事で友達は不参加、止むを得ず一人で出掛けたそうだ。
慣れた場所だったはずが、道を迷い歩いている人に聞いて走ったが全く見当違いの場所に着き、それからようやく目的地に着いた。
その日は全く釣れず、「場所を変えようか」と独り言をしたら後ろから奥さんが「うん」と返事。

釣り具を片付けてながら、あれっ一人で来たよな。と思い振り向いた。
髪の長い女性が座っていて、振り向いた瞬間に顔を上げてニャッと笑ったそうだ。
恐ろしさのあまり、釣り具もそのまま車に戻り逃げたそうだ。
ところが道が解らない、とにかく走って気が付いたら明るくなってた。気が付た場所は釣りしてた場所から10分程度の場所。どこをどう走ったか全く覚えてないが、ガソリンメーターはほぼ下まで下がってたそうだ。
高い釣り具だったそうで惜しくなり回収に戻ったら、釣竿には長い髪が巻き付いてたそうだ。
後で考えたら道を聞いた時点でおかしいと思うべきだった、民家も無い真っ暗な場所に人が歩いているはずがないから。そう言ってた。

この話しはこれで終わらなかった。
三年後の同じ頃、同じ場所に行った従兄弟が帰る時間になっても帰って来なかった。
しばらくして現地の警察から入院したと電話が有った。
テトラポッドの下に落ちているのを地元の漁師さんに助けられたそうだ。
それ以来従兄弟は釣をやめた。
その時何が有ったか従兄弟は話さない。
あんな恐ろしい思いはもう嫌だ。それしか話さない。

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