洒落怖
ポスター

この怖い話は約 3 分で読めます。

ひとつ投下

厨房の時の修学旅行のときに、東京タワーのお土産屋さんである有名アーティストのポスターを買った。(十数年前に死んだロックアーティストといえばわかるだろう)
いまも部屋に飾ってあって、とても大切にしている。
それと同じポスター(以下①)一枚と、もう一枚の違うアーティストのポスター(以下②)を買った友人の話だ。

友人はオカルトが好きで、地元の心霊スポットを総ナメしたと自慢していた。
もともとすこしだけ霊感があって、夜家の玄関の前でティッシュに火をつけて遊んでたところ、その火と友人のすこしの霊感に霊がよってきたそうだ(友人(以下A)の友人(以下B)、除霊ができるほどの能力者曰く)
Bに除霊をしてもらい、Bが突然もう疲れたといって、Aに全ての能力を与えたのだという。
それからはお盆には死んだ893の親父が帰ってきてるからだめ、と遊びを断られたりする事が多くなった
その与えた能力のレベルが高いみたいで、人をみると守護霊やらなにやら見えるそうなのだ。
物をみても、何かみえるときがあるという。押入れだったり窓ガラスだったり。

ある夜にAの部屋で私と2人でPSPをしていたら、いきなり私に
「ゲームの電源落とせ」
と言ってきた。ゲーム画面をみながら私はハァ?といって反論しようとすると
「こっちみんな!電源落としてなるべくこっちみないで立て。外行くぞ」
と。
何回かこういうことがあったのでここは素直に聞き入れた。

外に出て、振り返るとAが誰かに電話をしているみたいだった。
その電話をしている顔と声にとても怯えている感じがあって(普段滅多に怯えることなんてない)、なにかとんでもないことが起きたのかと思って、半分gkbr半分wktkしてAの様子をみていた。

五分くらいしてBがやってきて(電話の相手はBだったらしい)、また家の中に入っていって、Aの部屋にはいっていった。
ABどちらも壁にならんで貼られている①.②のポスターを凝視していた。
私はそこまで霊感が強くないが、気配は感じるようで、部屋がとても寒く感じたのを覚えている。

616 本当にあった怖い名無し sage 2010/12/07(火) 01:55:05 ID:/eQVrHjN0

A「…みえるか?」
B「うん、またみえるようになってる。おまえに全部あげたのにw」
A「これはまずいよな?特に②」
B「まずい。燃やすとかの話じゃまずすまないな」
A「①はどう?」
B「そっちはちがう。悪い霊じゃない…えっ」
A「えって?」
B「…ポスター本人がみえる」
A「ハァ?」
B「よっぽどおまえ大事にしてたんだな、①のおかげで②がおさまってるようなもんだぞ」

と、ここでなにもみえなくてただ寒い私が状況説明を請うとBが
B「②にポスターがみえなくなるほど憑いてる。数も数だけど、たちが悪いのしかいない」
と。
霊がみえないのが歯痒かった。
そこで、一時しのぎということで、BがA、B、私の三人の血と涎と墨をまぜて筆でなにやらノートの切れ端にお札らしきものを書いて、ポスターをまるめてその上からお札で巻いた。
3日以内に除霊するぞ、というとBはポスターをもって帰っていった。

この怖い話にコメントする

  • 玉川ひより より:

    良かったです♪

  • ポスター