洒落怖
高架下

この怖い話は約 3 分で読めます。

78 本当にあった怖い名無し 2010/01/31(日) 16:14:43 ID:h1/mrjV30

「ん~?なんだぁ~?」おかしい。違和感。
進もうと思う方向がこんなにも暗いか、っていうぐらい暗い。
ライトで先を照らすが約5メートル以上先がはっきりみえない。
この、通ろうとしてる高架下がどんなのか説明をしていなかったわけだが、トンネルに近い。3,4メートル上を道路が通っている。この道路の道幅からして、突っ切るのに10メートルあるかないか。ほとんどトンネル状態。
で、まぁ、先がみえないわけで。高架下もといトンネル抜けた先に、民家や店・工場などの光が灯っているのがうっすらでも見えてもおかしくないはず…。
「今、夜とはいえ暗すぎやしないか?」と思いつつ早くバイトに向かうべくアクセルをゆっくりと回していった。

80 本当にあった怖い名無し 2010/01/31(日) 17:02:57 ID:h1/mrjV30

 バイクをおそるおそる発進させ、進む。
 「?」
 「??」
 「???」
 …ない、出口がない??
もう数分走っている。しかもバイクで。おかしい。やっぱりおかしい。さっきあんな事があったから何かまずいことになってるんじゃ…!?と焦っていた。
そう、その予感は的中した。
『…ぺたっ』
 「ん?」
 『ぺたっ…、ぺたっ…』
 何か、はだしで廊下をあるいているような、そんな音が聞こえる。いや、まて、今自分は音楽を大音量で聴いてるはずじゃ?
 音楽は聞こえている、でも、足音も聞こえる。どういうことだ?出口が無いから気が気じゃないっていうのに更に追い討ち。かなりパニック状態に陥っていたんだと思う。
 「あ~~~~!うわ~~~~~~~!」叫びまくり。
 でも、足音は消えない。直接頭に響くような、そんな音。
『ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ!!!』
 足音はスピードを上げてきているようだ。近づいてきている気がする。でも、振り向けるわけが無い。
バイクのメーターを見ると60km/hは余裕に越えている。
「やばい、やばい、やばい!!!」
本能がそう告げる。でも足音のスピードがさらに上がっていく。
 『ぺたっ、ぺたっ…ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた!!!』
 もう、すぐ後ろだっ!!死ぬっ!!と思った瞬間。
  シーン…
 音がやんだ。耳元では大音量で音楽がなっている。「助かった~…」と安堵した。

81 本当にあった怖い名無し 2010/01/31(日) 17:03:37 ID:h1/mrjV30
 その瞬間
 『バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!』
 ヘルメット(フルフェイス)をものすごい勢いでたたく音が。衝撃は無いがものすごい音だけが頭に響く。絶対に後ろにいる!それがヘルメットを叩いている。
 『バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!』
 「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
もうフルスロットルで走り、叫ぶしかなかった。いや、声になっていなかったかもしれない。後ろなんて振り向けるわけが無い。ミラーなんてその時へし折ったのだから。

この怖い話にコメントする

高架下