洒落怖
百物語

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29 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/31(木) 14:36:48.83 ID:J7evlJCu0
五年前の夏休み話だけど、高校生の時に百物語をした

俺が住んでた田舎では夏休みとはいえ地元の祭り以外に娯楽なんてないから地域の公民館でやった

八時になってからクラスの皆(つっても一学年一クラス二十人だけだったけど)で始めた

35 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/31(木) 14:47:28.86 ID:J7evlJCu0
29の続き

実際に蝋燭は百本用意した、けれど百話終わるまでに絶対に火が消えるので
一話ごとに火をつけて、消しての灯火のリレー形式で行うことにした
あと、一話終わるごとに線香に一本ずつ火をつけたりもした(誰かがこうすることで結界の役割になるといっていた)

そして、最初の一本に火をつけて百物語は始まった

37 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/31(木) 15:10:27.31 ID:J7evlJCu0
始まってしまえば、怖い怖いと騒いでいた女子たちも静かになって、話は進んだ

七十話まで行った時、不意に隣に座っていたAが声をかけてきた
「ねえ、なんか変な声聞こえない?

38 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/31(木) 15:13:08.92 ID:J7evlJCu0
俺「え、マジで?どんな?」
A「うん、よく聞き取れないんだけど、なんか呟いてるみたいな」
俺「きっと誰かが驚かそうとしてんだろ」
A「あっ…………ねえ、やっぱり聞こえるよ、今度は後ろから聞こえた」
俺はその時までAがからかっているんだろうと思った

けど、今度は俺にも聞こえた
    「■■■■■■■■~~~~~~~~~」

39 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/31(木) 15:17:59.85 ID:J7evlJCu0
その途端、隣の部屋から『がさがさがさがさがさっ、どんっ』って音がした

俺たちが百物語をやっていた部屋と隣の部屋はふすま一枚で隔てられているだけ

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