洒落怖
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ふすまが開かない

僕は必死でふすまを開けようとしてふすまを蹴っ飛ばしたりしましたがびくともしません。
逃げ道を探そうと振り返ったら日本兵らしき男と女が体を向きあっていて静止しています。
そこで僕は1つおかしいことに気づきました。
誰も居ないはずの布団・・・・そこには僕が寝ていました。
「何で!!!!」
そう思ったら女がこちらを見て口を動かしてこう言いました。

「あと二日だああああ!!!」

868 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 20:38:55 ID:DEqRaFYu0
「うぎゃああああああああああああああ・・・ってアレ夢?」
目覚めると僕は畳の上で布団からはみ出て寝ていた。

「何だ夢かぁ~・・・ってうわああああああああああああ!」

小便ちびっていました。

僕は泣く泣く母さんにだまってパンツを変えて塗れたトランクスを洗濯機に放り込んだ。

その日も学校では誰とも喋れず、とぼとぼと帰宅して夕食をとり部屋で寝転がっていました。
「あいつら、何してるんだろうなぁ・・・・」
僕は前の中学校の友達のことを思い出して少し泣きそうになりました。
「会いたいなぁ」
その時好きだった〇〇さんの事を思い出してなんとも言えないやるせない気持ちになりました。
もう吹っ切れようと僕は早めにその日は寝ました。

869 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 20:39:28 ID:DEqRaFYu0
「今の生活が嫌なんだろ?」
声が聞こえてふと目を覚ますと僕の目の前には昨日の真っ裸の女が立っていました。
僕は飛び起きました。(金縛りにはなってなかった)
「だ・・・だれだ?!オマエは!」
「いやなんだろ?嫌いなんだろ?」
「く・・・くるな!喋るな!!」
僕は女から距離を取ろうとすると兵士のことを思い出して振り向くと案の定兵士はいました。
「オマエもだ・・・だれなんだよ。でてけよ・・・。」
「・・・・」
兵士は何も言わずに女の方を向いている。相変わらず顔は見えない。
「なんなんだよ!何か喋れよ!!!」
「・・・・」
僕は兵士は何も行動しないのを見るととりあえず害はないだろうと思って女だけを相手にすることにした。
「オマエ・・・生きてるのか?」
「いやなんだろ?」
「答えろよ!!!」
僕が叫ぶと女は姿を消した。
辺りを見回しても兵士しか部屋にはいない。
消えたかと思い、少し安心して床にへたれ込みました。

「あと一日だあああああああああ!!あと一日でオマエも楽にいいいいいい
!!!」

突如、床から絞り込むような奇声が聞こえて床のたたみを見つめると女がいた。
畳と女が同化した・・・・説明がしづらいい感じだった。

870 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 20:40:28 ID:DEqRaFYu0
「かあさああああああああああああああん!!!!ってまた夢か・・・」
僕はまた畳の上で起きたが昨日とは位置がずれていた。
「部屋の出口に近くなってる・・・」
まるで何かが僕を部屋の外に持っていこうとしているみたいだった。
精神的に疲れて外に出ると母さん、父さん、おじいさんが昨日、今日と叫びながら起きているので心配している様子だったけど僕は軽く受け流した。
学校では昨日の女が言っていた言葉が頭に響いておかしくなってしまいそうだった。
「いやなんだろ?」
確かにこの状況は嫌だ。それにもう少しで修学旅行がある。
孤独な修学旅行なんて絶対嫌だ!!
その時隣の席の女子が話しかけてきた。
「〇〇(苗字)君・・ちょっといいかな?」
「ん?ああ」
神妙な面持ちだった。
「〇〇君さぁ、正直言って悪いけど友達いないよね?」
「うん、いないよ」
「あのさ、〇〇君の後ろにさあ・・変なこと言ってもいいかな?」
「え?何か見えるの?」
「昨日部活やってるときに〇〇君が帰ってくるのを見かけたんだけど・・〇〇君に引きづられるように・・・その・・」
「・・・・気にせず続けてよ」
「裸の女の人が〇〇君に引きづられていたんだ・・・」
「・・・ありがとう」
「ごめんね・・・変だよね」
僕は軽く気にしないように言って放課後すぐに学校を飛び出して蔵に入った。

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