洒落怖
カウントダウン

この怖い話は約 3 分で読めます。

大きな部屋で通夜をしていました。
ふすまを開けるとたくさんの人がいて僕は少し戸惑いました。
あったことも無いような人ばかりです。
説明していませんでしたが僕はおじいさんとは産まれた時と3~4歳の頃にあっただけだったのです。
ほぼ初対面で顔も覚えてなかったので会うときは凄く緊張しました。
「こんばんは、k(僕)です。」
こういう場の挨拶なんて知らないんで取り敢えず自己紹介をしました。
おじいさんは泣きはしていませんでしたが少し暗い表情でしたが、僕の声を聞いたのか笑顔を作りながら
「おおー、kか!長いこと会わんかったな~・・・・・・!!!!」
突然おじいさんは僕の顔を見るとビックリした表情で固まってしまいました。
「おじいちゃん?どうしたの?」
「い・・いや、何でもないよ・・ガハハハハハッ」
おじいさんは動揺を隠し切れずに笑いながら部屋を出て行ってしまった。
「何なんだろう・・?」
僕は不審に思ったけど馴染んでないだけあって深追いはせずにいた。

852 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 19:06:09 ID:DEqRaFYu0

引越しまで話を飛ばしますけど、引っ越した後はそれなりに雰囲気を楽しんでました。
ただ学校には馴染めず、クラブ活動にも参加してませんでした。
なので学校ではいつも孤独で学校が終わったらすぐに家に帰って、家の中を探検していました。
859 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/02/19(火) 19:38:53 ID:DEqRaFYu0

ある日。僕は家の中でも探検しがいのありそうだった蔵に侵入しました。
中は採光のための窓のおかげで大体の物は見えたんですが一部見えないものがあったので、懐中電灯を使っていました。
中には呉服屋だった面影か古めかしい反物や布、機織り機(多分違う)のような機械がきれいに置かれていました。
僕がそれらを眺めているとズテンッ!と下に落ちてしまいました。
「え?下!?」
僕は焦りましたが状況を確認すると床に階段があって棚の上の置物に夢中だった僕が勝手に階段を踏み違えただけでした。
「ビックリしたなぁ・・・。だけど地下もあるのかぁ」
階段は木で出来ていて乗るとミシミシと音がします。
下は暗く、いかにも幽霊とかいますよ~っと無言で語っているようだった。
「よ・・よし行ってやる!」
怖がりな僕は怖さを紛らわす為にゲームの主人公に自分を見立てて探索しようとした。
一旦、蔵から出て自分の部屋に行きまだ整理してなかった荷物をダンボール箱から漁った。
「あった!」
エアーガン、壊れてるラジオ、ポケットライト。
今思い出すとバカバカしいが当時は本気でした。
それらを持って僕は蔵に突撃しました。
その時、もう太陽は沈みかけてて夕日になっていたのを覚えています。

この怖い話にコメントする

カウントダウン