洒落怖
豊丸

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俺たちは、浴槽に入れられ、浴槽いっぱいに粗塩を満たす。浴槽に入ってからは一言も口を聞いてはならない。この状態で丸一日。
丸一日経ってももし命があれば、多分、豊丸の餌食になるのは免れたということになるだろう、とのことだった。
逆に言えば、丸一日以内に命を取られる可能性が高いということだった。
俺と太郎は服を着たまま浴槽に入り、大量に買い集められた粗塩を浴槽いっぱいに入れられた。服から露出した部分がヒリヒリと痛んだが、声を発することはできなかった。

737 本当にあった怖い名無し sage 2012/04/28(土) 01:06:20.03 ID:gGkrZnZT0
太郎はこの期に及んでなお、ニヤニヤしていた。が、おっさんの言ったことは理解しているようだった。

ふと、孔子はどうなったんだ!と頭の中に浮かんだが、声を出してはいけないので、身振り手振りでおっさんに伝えようとした。
おっさんは「あいついいおっぱいしてるだろう」とにやけながら言ったので、身振り手振りを完全に誤解されている。
俺はかぶりを振り、もう一度身振り手振りで孔子のことを問った。
するとおっさんは神妙な顔になり、あいつはもうダメだな、と言った。
その言葉と表情だけで、おれは涙が溢れるのを止められなかった。
丸一日が過ぎた。
おっさんが、もう出ていいぞと言った。俺たちは粗塩をかき分け、浴槽から這い出した。
後のことはボンヤリとしか覚えていない。再度仏間に連れていかれ、お経らしきものを唱えられた後に俺たちは開放された。
孔子はまだ見つかっていない。
ただ、孔子の机には書き置きが残されていたとのことだった。一度やはりうちに帰っていたんだな。書き置きの内容は教えてもらえなかった。
太郎のニヤニヤは一週間くらい続いたが、そのうちだんだんもとの表情に戻りつつある。
俺はというと、今回のことに懲りて、出来るだけ変なモノを見ないよう、危なそうなことには顔を突っ込まないように自重している。

ちなみにお祓い料は、○○○万円だった(>_<)

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  • 匿名 より:

    乳首うるせーよ

  • 豊丸