洒落怖
夢魅

この怖い話は約 3 分で読めます。

私は顔を洗い、気を引き締め、全てを聞く為にAの家へ向かいました

42 本当にあった怖い名無し 2012/05/01(火) 09:06:42.40 ID:YSGKGk/pO
丁度Aの家の前でEと鉢合わせた

私 「おす、Eも早いな仕方ねーか昨日があんなだったし」
E 「うん、全然寝れなかったから」
やはりEも寝れなかったみたいだ、あんな事があった後だから無理は無いと思った
私 「Kの様子とか聞いたか?」
E 「ううん、朝一番に病院に行ってみたけど、面会謝絶だったし、皆聞ける様子じゃなかったから…」
私 「そっか…」

二人で話していると家の裏の工場からAと祖父ちゃんが出てきて、私達に気付きこちらにやって来た
A 「二人共早いなもう来てたのか、まあ上がれよ」
そう言ったAの左頬は心なしか赤く腫れていた

43 本当にあった怖い名無し 2012/05/01(火) 09:12:07.69 ID:YSGKGk/pO
Aの家へ上げてもらったが案内されたのはAの部屋じゃなく祖父ちゃんの部屋でした
A 「祖父ちゃん今風呂入ってるから少し待っててくれ、飲み物持ってくるから」そう行って部屋を出て行き二人部屋に残された
昨日帰り際Aが「玉」を持っていた事である程度予想はしていた、Aは何かわかっててKの家に行った事を、Aは祖父ちゃんから何か聞いていたが私達には話さず、もしくは話せなかった事があると

私は張り詰めた緊張感の中に少しの懐疑心を持ち二人を待った

5分程経ちAと祖父ちゃんは二人揃って部屋に来た
祖父「おおっ私、久しぶりだな、元気してたか?」
私 「久しぶりって、最後に会ってから一ヶ月も経ってないけどね」
祖父ちゃんは「そうだったか?」と笑いながら座布団に座った
祖父「さて、話す前に…」と言いながら立ち上がり、私とEにゲンコツした
E 「いっいったーー」
私 「何すんだよ、いきなり、本気だっただろ今!?」
祖父「その位で済んで良かったと思え!!一歩間違えたらKという娘みたいになってたかもしれなかったんだぞ」

そう言われ私達は黙るしかなかった
少しの沈黙が流れたが、Aが沈黙を破った
A 「俺達が悪い事したのはわかってる、でも私もEもアレがどんな物かもわかってないんだ、説明してやってくれないか、二人も一応当事者だしな」
祖父は溜息をつきながら静かに話し出した

44 本当にあった怖い名無し 2012/05/01(火) 09:18:12.84 ID:YSGKGk/pO
あの「玉」が出来たのは昔、正確な年などはわからないらしいが相当古くから在るものらしい

昔、まだ睡眠中に見る夢などのメカニズムなど解明される以前の時代に(宗介)という青年が夢を説き明かそうとしていたそうだ

夢には本人が知りえない人物や物が出たり、それらが実在したりする時もある、夢には隠された力があり、隠された力があるなら人の為に役立てたいと、様々な人の夢の話を聞きながら町から町にと流れていた

この怖い話にコメントする

夢魅