洒落怖
苦焼女

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366 Bird sage New! 2007/06/14(木) 19:28:53 ID:80hEFTW60
「苦焼女~対伝~」2/7
K「……」
B「解ってるぞ、解ってるぞ」
おおまかにですが、彼女がおそらく、誰かの力を借りて思いのままの姿になって戻って来たと考えました。
彼女は最初に会った時、火傷の苦に縛られたままのため自由に行動することが出来ず、自分にも訴えかけようとするには自分の身体に触れなければならなかったようです。
たった、一日や二日でどうこうなる問題じゃありません。それに、そのような短期間で力を増したという事は危険な存在にもなりかねません。
供物は食べ物と飲み物の両方でしょう。行く先々の物、あるいは例祭等の供物を吸収させた者がいるやもしれません。六月はちょうど、各地で祓い等の祭りがありますし。
K「……ふse9え0″!”%BFbfdよmkさo@las90あ」
(突然、話し始めたのですが雑音でした。具体的な名詞のようでした。上記は適当にキーを打ちました。単語、単語ではなく、文章のようでした)
B「前来た理由と、戻ってきた理由が違うな?え?」
K「……」
B「○○○みたく、中に住みたいんか?絶対、住まわせんぞ!!」
K「……て」
B「はっきり、言え!優しくないぞ、優しくないぞ」
K「……れた」
B「誰かに、何かされたんか?だからって、他の人を傷つけてまで仕返ししたいんか?」
(重要な部分に雑音が入るので、彼女が濁しているのかよく解らなくなりました)
K「……だ」
B「邪魔されてるぞ。貴方がたとえ、『誰か』に傷つけられていたとしても、その『誰か』の方の気持ちみたいなものに邪魔されている」
(生きている方でも、無意識に生霊と飛ばしているので死霊に影響を与えていたのかもしれません)
K「……う(詳細不明?)」
B「どうにかしてあげられそうにない」
この霊は生前も死後も面倒に巻き込まれたようです。
彼女を拾った(もしくは手に入れた)同業者の方(彼女をバックアップしている存在)がいるのは確実です。
ただし、彼女の死に直接関係する『誰か』の存在もないがしろには出来ません。

367 Bird sage New! 2007/06/14(木) 19:31:17 ID:80hEFTW60
「苦焼女~対伝~」3/7
B「貴方を見つけてあげたい、でも動けない。それに、大事な部分が聞き取れない」
K「……」
B「自分の身体の傍にいれば、いつか一緒に火葬場に連れてってもらえるから。そうじゃないと、いつまでもこのままだ」
(それから、何度も元の亡骸の場所に戻るように説得を試みました)
K「嫌だ」と言った気がしました。やはり、だんだん聞き取れなくなって突如女性が背を向けてしまいました。
B「身体のある場所は、悪い所にあるのかい?何か、居るのかい?」
K「……」うなづく仕草。もう、喋ろうとはしないのかと思いました。
B「貴方は自分のような力があるのか?」

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