洒落怖
ケイちゃん

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774 obako 2007/06/22(金) 22:41:19 ID:FbIRBH/u0
事故の被害者は、タカハシ・ケイという若い男性。当時、彼女たちと一緒に運ばれてきた。
すぐ亡くなったが、そのあと担当医は転勤。みな、ケイという人物について多くは語ろう
としなかった。むしろ、彼女と息子に対して冷たい視線が当たっていた。
「そのケイさん、供養しましょう。」 霊能者がそういった。
供養の儀式をしているとき、一人の看護士が彼女にそっと話しかけてきた。
「奥さん、オバコサマってご存知ですか・・・」
「はい?」
「この辺りの、ずっと昔からの古い・・・」 途中でほかの看護士に止められ、話しは中断した。
その後、息子にケイと名乗る人物から電話は来なくなった。

775 obako 2007/06/22(金) 22:42:47 ID:FbIRBH/u0
彼女はその日も、いつものように仕事を終えて家路を急いだ。
家では、夕食を待つ息子がいる。
家に着いて玄関のポストを見ると、封筒が入っていた。切手も何も貼っていない。
封筒を開けると、手紙が入っていた。読もうとしたとき、携帯が鳴った。
「奥さん!」 霊能者からだった。
「いますぐ息子さんを連れて家から離れて!」 ふと手紙の文章が目にはいる。
 『もしもし、お元気ですか。こっちも動けるようになりました・・・』
「ごめんなさい!被害者のケイさんは関係なかったのよ!問題はケイさんの中に入ってた
モノだったの!病院であなたを診察した医者はもう・・・」
 『がんばって着きました。おかえりなさい。中で待ってます。』
「逃げて!あたしの力でも駄目なのよ!」
 『お話しましょう。中で待ってます。ナカで待ってまああす。』
彼女はその場に立ちすくんだ。家の中から声がする。

「おおかあさん、おなかすいた」

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