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夜中の二時・・・
コウは、、また目を覚ましてしまう。
例によってAさんもコウと同時刻に目を覚ます。
コウ「・・・部屋かわったのにね・・・」
A「きっと昼間車のなかで寝ていたからだよ」
コウ「そうだね。部屋変わったから大丈夫!きっとAの言うとおりだよ!今日、昼間寝過ぎたからだね。」
しかし、その思いとは裏腹に昨日、いや昨日よりも大きい恐怖がコウたちに忍び寄ってきていた・・・
「キーーーー・・・カッチャ・・・」
隣の部屋でドアを開ける音がした。
コウたちもそれを聞いて少しビックリしたが隣の部屋は、トイレが壊れているため廊下の共用トイレを使わなければならない。
きっと、隣の部屋の人がトイレに行くために開けたんだろうと無理矢理に思いこんでいた。
でもね、聞こえて来ちゃったんだよね・・・
また、アノ音、アノ声が・・・
「カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
ねぇ・・・ドコ?ネェ・・・どこ??」
その音はコウたちが居る部屋の前までもう来ている。
しかしドアには鍵が掛かっている。
コウは、
『鍵が掛かっているから大丈夫、入ってこれないだろう』
と思ってたらしいんだけどそんなことはお構いなしに、ドアは何の抵抗もなく開く。
「カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
どこ??ねぇ・・・どこ??
カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・」
コウ「や、やばい・・・部屋替えたのに・・・」
A「・・・」
コウたちは昨日と同じように、部屋の隅でその音に聞き耳を立て、こっちに来ないように念じながら、小さく寄り添っていた。
「カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
ねぇ・・・どこ?どこ??ココ???ねぇ、ココ?
シャーーッ」
音は隣の居間まで来ている。
「カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
ねぇ・・・どこ?・・・ねぇ・・・どこ??・・・ここ?・・・ここ???」
そして、昨日と同じようにコウたちが居る部屋の前まで音は来ていた。
コウ「・・・」
A「・・・」
「ねぇ・・・どこ??・・・ねぇ・・・
シャーーーッ」
そして、コウたちのいる部屋の襖が開く。
「ねぇ・・・ここ?・・・ここでしょ???
カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
どこ??・・・どこ???・・・ここ???ここ???」
コウは、昨日の反省点を生かし黙っていたが、無情にも音はどんどんどんどん近づいてくる!!!
「カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・カサッ・・・
ねぇ・・・どこ???ねぇ・・・」
恐怖に耐えかねたコウは