洒落怖
障り

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962 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:52:10 ID:r1Z1RUJQ0
試験勉強に行き詰ったから
気分転換に後日書こうと思ってた話をするよ

俺 都内大学4年 (暇人)
A 同じクラスの男 (野球部)
B 同じクラスの男 (サークル)

先日、大学の友人であるAの自宅に俺とBは遊びに行ったわけだ。
Aの自宅は大学からほど近く、その地元ではかな~り有名な一族の家。
どれだけ有名かと言うと、普通にAと同じ表札がいっぱい&その町の議長さんも一族。

十五宗家(曖昧)とかあるらしく、Aはその宗家の一つの長男だそうだ。
他の数多いAの名前の人達は、Aいわく「分家だよ~」ということだった。
とりあえず、ずっと都内に在住しているけど、こんな町があるんか!と正直驚いてた。
期待した通りに、Aの実家は結構大きかった。でも、公共事業の道路拡張か何かがあった影響で
A「元いた屋敷から立ち退いたんだよね~」と言っていた。
爺ちゃん達との二世帯住宅とは言え、立ち退いて都内200坪オーバーはおかしいだろ

まぁ、家のことはどうでもいいや。
少しだけ気になったのは、その庭に少し古めかしいミニ神社みたいなのがあったんだ。
語彙がなくて的確な表現じゃないかもしれないけど、小さな鳥居+神社みたいな。
俺「なにあれ?」
A「……まぁ、あれだよ。神様っぽいの」
あんまり聞いてはいけないものだったのかな、という反応だった。
いつもニコニコして「何とかだよ~」って気さくに語尾のばした喋り方なんだ、Aってやつは。
B「うひゃ、すっげ!」
A「……まぁ、早く飯食おう」
とりあえず空気を読んで、俺もBもさっさとA宅に入って行った。
洒落怖好きなので「あとでデジカメで撮ってやるかなぁ」と思っていた俺は馬鹿だと思う。

963 本当にあった怖い名無し 2009/07/14(火) 21:53:25 ID:r1Z1RUJQ0
「2」
夕飯は豪華だった。Aの母親(以下A母)は料理がうまい! 酒もうまかった!
妹(以下A妹)もかわいかった(笑)。それもあってかBは酒に弱いのに随分と飲んでいた。
Aがいなければ、間違いなく口説き始めていたんじゃなかろうかw

って、まぁ、試験対策の話とか、法学部だから今年の研究をどうするか、とか話して夜は過ぎたわけだ。
Bは大学から2時間かかる実家在住なので深夜にならずに俺もBも帰宅することに。
俺はほろ酔い。Bは泥酔とまではいかないけど、一人で帰宅させるには心配な状態だった。
とりあえず、玄関を出て正面門まで行った時。
俺「そいじゃ、また来週の月曜にね」
A「テスト中に解答見せてねw」
とか普通に喋っていたら、Bが「ほっほ~」とか言いながら走り出した。
でだ、例の変なミニ神社っぽいところに行ったわけだ。俺とAは何となく眺めていただけだった。
B「……ドアなんか、ついてるんだ」
酔いどれBが手を伸ばした瞬間だった。
A「ごるぁっ!!!!!!!」
さすがは野球部と言わんばかりの大声を出して走り出した。
さすがにBもビクッとした様子だったけど、その後にそのまま尻餅をついて動かなくなった。
俺は正直、Aの声にびびって尻餅ついたんだと思ってた。
でも、すぐさまBのとこに駆け寄ったAの様子がちょっとおかしかった。Bの方を叩いてBの名前を連呼していた。
尻餅をついたままの格好でBには反応がない。
俺「……何をふざけてるんだよ」
B「ぎぎぎぎぎぎっ!」
歯軋りをたて始めた。Aは相変らずBの名前を連呼している。

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