洒落怖
まさかの遭遇

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988 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/09/27(火) 21:45:38.84 ID:xLgTGsYl0
部活で脱臼して入院していたときの話
当時は3階の病室に入院しており、運動部所属という肩書きを持っていながらも
外へ散歩に行く時はエレベーターに頼り切った生活をしていた
ある日、いつものように散歩から帰ってきて、二機並んでいるエレベーターの片方に乗ろうとしたんだけど
なぜか殆どの利用者が片方のエレベーターに並んで黙って順番待ちをしていた
もう片方は扉が開いているのに誰も乗らない
当時筋肉馬鹿だった俺は何も考えずにそのエレベーターに飛び乗り、目的の階のボタンを押した
ゆっくりと閉まっていくドア
心なしか外の人が心配そうに眺めている
勿論、どうしてそうなったかなんて考えていない。馬鹿だから仕方なかった
暢気にルパン三世のテーマを口ずさんでいたのだが、エレベーターは3階を通り越し、どんどん上階へと向かって行く
ああ、誰かが上でボタンを押したんだな、と心の中で舌打ち
結局エレベーターは五階で止まってしまった
昇りはともかく、降りなら階段でもいいや、などと考えながらエレベーターから降りようとした瞬間
えらくガタイのいい黒スーツに金バッジの集団とエンカウント
病院内だというのにドスを片手にこっちを睨んでいる
顔面蒼白になりながら閉ボタンを押し、
「すんませんでした!」と言ってそのまま1階へリバース
後から往診の先生に話を聞くと
どうやらやくざのお偉いさんが「退院」しようとしていた真っ最中だったそうで
偶然、1階のエレベーターを見張っていた下っ端がトイレに行っていた間にエレベーターに乗ってしまったとのこと
ちゃんと仕事しろよ下っ端……
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