学校の怖い話
扉の隙間

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ビシャン!!

扉が閉まったんです。でも、私はまだよく分かってなくて、「へ?」な気持ちでした。
すぐに、職員室から2人、先生が飛び出してきました。6年生の先生と、学年主任の先生です。2人ともさっきの音にびっくりしたようで、私を見るとすぐに声をかけてきます。
「あ、○○(私)先生! 何ですいまの!」
「あ、えーと、そこ」と私が指差した宿直室の扉を見て、2人が

471 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/12/03(日) 01:38:38 ID:E8FXz0B/0

無表情になったんです。
口がとんがっていたのがすすす、と閉じて、ちょっと間が空いて、私の手にある湯飲みを見て
「お茶ですか? 淹れてきます」と2人して職員室に戻ろうとします。
おいおい、こっちはどうすんの。中に中は誰か今日は何か使ってたでも中電灯ないし今も暗いし…。
見苦しいですが、その時の心境はまさにこんな感じでした。
とりあえずもう1度チラッと見て、職員室に行きました。6年生の先生は自分の机に向かっていますが、帰り支度を始めています。
主任も湯飲みを持ってきて、「それ飲んだら帰ろう。先生電車だよね? 駅まで送るよ」
「はあ。てか、あの、さっきの」
それを手で制し、「後で。な?」とうなずきあう2人。今更ながら気付いたのですが、職員室には他に誰もいませんでした。
仕方なくお茶をすすったのですが、間が持たないんですよ。熱いの苦手だし、差し向かいで私だけが湯のみ持ってズズズってどう考えてもツライ。
半ば無理やりにお茶を流し込むと、待っていたように湯飲みをとって流しに置き、そのまま電灯のスイッチに手が伸びる主任。
「ち、ちょっと待ってくださいよ。まだ閉めてない」
「いいから!」まるで「閉めて」が禁句かと思うほど激しい反応に、何も言えなくなりました。

472 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/12/03(日) 01:47:27 ID:E8FXz0B/0

車に乗って駅に向かう時になっても2人とも何も言いません。
なんなんだよ。これやばいだろ。あそこカギ閉めてねぇじゃん。どう…
「よかった。間に合って」とポツリとひと言。
後ろの6年生の先生が「ほんとに」
たまらず私、「なにがですか?」

「帰れなくなるとこだった」

こんなところです。いまだにあの眼が気になります。血走った、とかこの世のものではない、とかでもなく、かと言ってふつうかと聞かれたらどことなくおかしなような。
好評ならまた書きます。後日談(てか土曜日に主任に学校へ呼ばれた orz)があるので。
てか夜の学校でドアビシャンと閉めるなよ。すげえ音したんだから。まったく。
では

490 教員 sage New! 2006/12/03(日) 02:27:26 ID:E8FXz0B/0
487改め教員です。がんばります。

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扉の隙間