じわじわくる怖い話
18歳の子を呼んだはずなんだがババアが到来した件について

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ヴァヴァアは「もうすぐ怖いお兄ちゃん来るからね…」
とまるでもうすぐ夕飯の支度できるからね、みたいに言う。
俺はマジで恐ろしくなった。どうすることもできない。
どうしようもない。この時は流石に血の気が引いたね。
18歳の子が来ると思ってドアを開けたらこのヴァヴァアが立ってたときよりも血の気が引いた。
そういうわけで俺はとりあえず警察に通報しようと思った。
が、脳裏によぎった18歳・デ*ヘルという設定が携帯に延びた俺の手を止めた。
マズイ。非常にマズイ。それはバレてはいけない。
今冷静に考えると、このヴァヴァアは50過ぎなのであって、
普通に合法なことを俺はしていたわけだから(というかむしろしてないわけだから)通報してもよかった。
だが、そこまで思考が働くほど俺の頭はスムーズに働かない。ガクブル。

通報はしなかった。警察沙汰になるほうがヤクザより楽なのに!
っていうか警察沙汰にはならないのに!
この、人間に換算すると50過ぎのヴァヴァアが俺の人生を終結させるのか。
俺はマジ泣きしそうになった。
ヤマンバに食われる小坊主の気持ちがよくわかった。ヤマンバに食われる小坊主の話は聞いたことないが。
もうアレだ、マジで人がプレッシャーになると笑えてくるらしい。
俺はだんだんおかしくなってきたからね。
何かヴァヴァアのしわの多さが物凄い面白くなっちゃったからね。「皺多いなお前」って言ったからね。口に出して。
チャイムが鳴った。

685 6/6 sage 2007/10/23(火) 19:09:45 ID:6Qx97nha0
ヴァヴァアが物凄い加速で家の廊下をライン取りしドアに駆けつけた。
もうね、シューマッハ。すごいコーナリング。猛スピードでヴァヴァアは。
ドアを開ける。俺は恐る恐る部屋から出て、玄関をそっとのぞく。すると、長身で眼鏡をかけたイケメンが立っていた。
おいおい、こんな優男が俺をボコろうってのk…目怖い!眼光が物凄い鋭い。事件を解決したうさ美ちゃんくらい。
その長身は俺のほうに近づいてくる。もう駄目だ。距離が縮まる。後一歩だ。
その長身が俺の前に立つ。
「申し訳ございませんでした」

何?それはこれから殴ることを先取りして謝ってるわけか?
もういいから一思いにやってくれと念じたが、長身は心底申し訳なさそうな顔で俺に謝る。
「え?あの…」
「うちの○○がご迷惑をかけました。今すぐ連れて帰りますから…」
ヴァヴァアが咆哮する。「おい、話が違ぇぞ!!」
長身はヴァヴァアに向き直り、「またあなたですか…もういい加減にクビにしますよ」と鋭く言い放つ。ヴァヴァアだんまり。
「あの、説明してくれませんか…?」俺は長身に問いかける。
まず、俺が血祭りになることが避けられたのか、それだけでも知りたかった。
「ええ、この○○ですけど、淑女好きのために配置してるんですが…」
長身の話をまとめるとこうなる。

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