じわじわくる怖い話
18歳の子を呼んだはずなんだがババアが到来した件について

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ヴァヴァアの顔写真。隣に、おそらく在学中なのだろう。
高校名が記載されていて、そしてその上に氏名と生年月日。
平成1年8月4日、と。忘れもしない。18歳であった。
俺は深呼吸した。そして、両手を均等な位置に配置した。正座した状態で、頭を地面に擦り付けた。
「   ご   め   ん   な   さ   い   」
俺はもはや男泣き寸前。涙腺決壊フラグ。ヴァヴァアの勝ち誇った声。
だが、いつだってクールな判断が明暗を分かつ。俺はもう一度確認させてもらった。写真が、何か厚いのだ。
ヴァヴァアが煙草をすい始めた。俺は思い切って写真をはがす。
緊張の一瞬だ。池谷が26段飛んだときでもこんな緊張しなかった。
別の女生徒の顔。

ダウト一億!キノコGJ!俺はぶち切れたね。
そのぶち切れ方たるや他の追随を許さなかったね。
俺は詰問した。おいお前と。おい俺の筋肉と。
こんなもんで騙そうってのかい?おいどうなんだいッと。
ヴァヴァアは何かゴブリンみたいな声で「すいませんでした…」って急に謝る。
何か、それ見てたら実家の事思い出した。
母ちゃん元気でやってるかなぁ。去年ばあちゃん死んで、ふさぎこんでないだろうか。
それに比べてお前は何て最悪なヴァヴァアだ!

ヴァヴァアの風上にも置けないけど風下に置いたら飛んでくぜ!ってぐらい最悪だなお前は。
お前はアレだな、酸素吸って二酸化炭素吐く機だな。全く。害悪だ。忌々しいぜ!俺はヴァヴァアになおも詰問する。
「金は払わなくていいんだよな?」
「…」
「払わせるの?」
「…いえ」
もう正直勝ったと思った。俺は、ははんと笑って煙草に火をつけヤベッ吸えなかった俺!
だが、もううろたえないぜ。俺は落ち着いてふかした。むせた。が、気にしない。
さあ、これで俺はこのヴァヴァアに帰ってもらえば終了だ。
明日は月曜でちょっと憂鬱だがそんなの気にしない。フリーター万歳。
俺レベルのフリーターになるともう余裕。月曜とか余裕。未来のこと考えるほうが怖い。死にたくなるから。
アレ?ヴァヴァア、どこに電話してんの?

684 5/6 sage 2007/10/23(火) 19:08:05 ID:6Qx97nha0
ヴァヴァアが電話に向かって叫ぶ。「早く来てください!」
俺は身動きが取れなかった。え?え?え?
ヴァヴァアがニタリと笑う。あのちょっと、目怖いですよ!
って言うかむしろ口怖い!口紅すげぇ赤い!血みたい!怖い!
俺は質問した。「…どこにかけたの?」ヴァヴァアはゴブる。「事☆務☆所」
事務所。事務所と聞いて想像するもの。芸能プロダクション。工事現場。ヤクザ。ヤクザ?ヤクザ!
俺リアル涙目wwwwwwwwwwwwwヴァヴァア狂喜乱舞wwwwwwwwwwww

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