ストーカー・きちがいの話
怖いよアンガールズ

この怖い話は約 3 分で読めます。

じゃあ書きます。微妙に長くなりそう。
今年のはじめごろなんだけど夜の六時過ぎに帰宅中、なんか妙な人がいるなあって思ったんです。
何が妙かって言うと異常に背が高くてひょろい。
アンガールズみたいな奴だったわけです。
その人は横断歩道のところでジーっと車を目で追ってて怖かったんですねかなり。

それで俺は目を合わせないようにそのアンガールズの横をチャリでスーっと通ったんです。
これで終われたらいいんですが、そのときつい振り返ってしまったんです。
アンガは合いも変わらず車を追っていましたが、何かおかしい。ひょろい以外に何か間違ってる。
最初は暗くてよく見えなかったんですが、よく見ると、そいつ腕が無いんです。
奇形の方とかそんな意味じゃなくて左腕が千切れてるんです。血が出てました。
俺はびっくりしてこけそうになったのでとりあえずチャリを止めました。

アンガは一瞬俺のほうを向きました。
物凄い無表情で気持ちが悪くなった俺は急いで帰りました。その日はそれ以外に何もなかったんですが、その次の日からおかしなことが起こり始めました。
高校で授業中に何か視線の端にちらつくものを感じるんです。
何なのか確認しようとそっちを向いても何も無い。
それから机の下で誰かの足を踏んだような感覚がしたりしました。
勿論、机の下には誰もいません。

そんなことが一週間ばかり続き、怖いというかあのアンガールズに苛苛してきました。
家の近くに神社があるんで取り敢えず神様になんとかしてもらおうと思った俺は五円玉を持ってそこにいきました。
そこの神主さんを見たことは一度もなかった(いないのかも)のですがいつもお参りしているお婆さんがいて
俺の方を見てしかめっ面をして「うへぅあ」(?)って感じのことを言ってそそくさと出て行ってしまいました。
若干腹が立ったのですが、さっさとお金を入れて拝もうと賽銭箱の前に行きました。

賽銭箱の前にあの何て言うんですか、小さい小屋があるじゃないですか神様が祭ってあるという小屋。神主さんの住処なんだっけ?
そこにガラスの戸が付いてたんですけどお賽銭入れて顔上げたらガラスに映った自分の後ろに立ってたんですね、アンガ。
死ぬって思いましたね。勿論よくある話ですが後ろを振り向いてもいない。
しかしよくある話でないのは、前を見たらやっぱガラスには映ってるんですね。
こいつ、ずーーーーーっといたのかよ…
それこそ「うへぁ」ってなりましたよ。
叫び声もでなかったのでとりあえず走って逃げました。
泣きそうでしたよ。真面目に。

帰ってからとりあえず鏡の前で後ろにアンガがいないか確かめました。
いなかった…。
ほっとしたところで怖かったけど風呂に入らないわけにもいかないと思い、入りました。
入ってからしばらくして体を洗いながら脱衣所の方を見ると曇りガラスに肌色のものの影が…
今家には俺しかいない…でも人間の色の何かがいる…
また泣きそうになっているとそいつはゆっくりこちらへより曇りガラスに顔をおしつけました。

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