洒落怖
降頭の兵隊

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97 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/24(木) 06:54:30.50 ID:liRNog3Q0.net
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それで先生が進学祝いにくれた木箱には、降頭の兵隊が控えている、と
遠方に行く俺を、その子が必ず守ってくれると先生は言った
その子は金銭で売り渡しするのでなく、相手の人間性を見て判断する
知り合って長くなるし、この男なら大丈夫だろう、と
先生は、この俺に降頭の兵隊を授けてくれた
( その木箱の中が何かは言えない
  勿体ぶるわけじゃなく、本当に言えないから勘弁して欲しい )

そして、その子はとても強いんだよと、先生は説明を始めた
仮に悪い霊がいたとしても、その子がいれば安心だ
その辺の霊が2,3人束になっても敵う相手じゃない
滅多に無いと思うけど、今の日本にも式神を使役する人は実在する
そんな日本の式神と戦っても決して負ける事は無い
言うなれば、日本の繁華街を彷徨いているチンピラと
正規の訓練を受けた特殊部隊の精兵くらいの差がある、と
だから逆に、この子を連れて心霊スポットに行くのはダメなんだ
かなり強いから、回りに対する挑発行為にもなるからね

98 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/24(木) 06:57:02.15 ID:liRNog3Q0.net
(4/6)
他にも先生は幾つかの注意点を付け加えた

1.自宅に迎える前に、家の神様に挨拶をすること
 家には必ず家の神様が祀ってあるはずだからね
 その家の神様から、その子が家を出入りする許可を頂くこと
2.毎日最低一回呪文を唱えること
 先生は別紙に呪文を書いておいてくれた
 夜、寝る前などに、その子に向かって詠唱すること
3.毎日お供えをすること
 線香とお菓子、ジュースを少量で良いから毎日お供え
 ジュースはファンタグレープが一番良い
4.決して粗末に扱わないこと
 もし、その木箱を捨てたりしたら大変な事になる
 これは脅しでは無く、生命をも落としかねない
5.胸から上に着けてはいけない
 ウエストポーチもしくはカバンの中等に入れて連れ歩くこと

今は、その子の声が聞こえないかもしれない
だから先生は、俺にポエもくれた
そのポエを使って、その子の意志を確かめると良い、と
ポエも台湾の人なら誰でも知ってるかもしれない
自分のは赤く塗られた木の破片で、
それを使って神様の意志を確認するのに使うんだね
確か、ポエについては以前も書き込んだ気がするね

99 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/24(木) 06:57:46.74 ID:liRNog3Q0.net
(5/6)
少なくともその子がいれば、悪い霊は近寄れないはずだ、と
そして最後に先生は、その子を可愛がって欲しいとお願いしてきた
愛情を注いでくれれば、その兵隊は君のために力を惜しまないだろう、と
俺は可愛がり方なんて分からないと訴えた
すると先生は、たまに玩具も供えてあげれば喜んでくれる、と言った
なぜなら、その兵隊は子供なんだから
子供が好きそうな玩具なら、必ず喜んでくれるってね
何かお祝いごとが有った時や節目に玩具を供えてあげれば良い、と
そうすれば、その子は単なる主人としてでは無く、
俺にとっては家族として傍にいてくれるはずだ、と

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