洒落怖
獣の恨み

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206 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/12/27(土) 14:25:56.71 ID:1wdPZFxe0.net
するととんでもない腐臭が漂ってきました。気のせいなんかじゃありません。
入口で感じた匂いはまさにここの匂いが漏れ伝わってたものなのでした。
当然、動物たちの遺骸は回収されてましたが、おざなりな清掃しかされてなかったのでしょう。もしくは回収のみだったのかもしれません。
闇の中、腐臭に堪えている状況を考えてください。私は嗚咽を繰り返し
涙が出てました。暗闇で誰かは本当に吐いてました。
帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい。突如真横で動物のような息遣いが聞こえました。それが足元を走り抜けた時、私が足に激痛を感じました。

207 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/12/27(土) 14:27:12.01 ID:1wdPZFxe0.net
次の瞬間、友人のライトが激しく揺れました。部屋をめちゃくちゃに照らします。
「いてえ!!噛まれた!!」もう肝試しどころではありません。
周囲で走り回る音が聞こえます。それが一つではなく、集団なのです。
友人「やばいやばいやばい!!野犬かもしれん!!」
私「帰ろう!!ここはまじでやばい!!」
友人「出口出口出口」私「ライト照らせ照らせ!!!」

その時ライトが地面を走り回る何かをはっきりと照らしだしました。

208 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/12/27(土) 14:30:09.72 ID:1wdPZFxe0.net
それからは記憶が飛び飛びです。私と友人はあり得ないスピードで
部屋をぬけ階段を駆け上りました。途中にあった机なんかは弾き飛ばしたと
思います。半開きのドアは蹴破ったのかもしれません。
呼吸さえしてなかったかもしれません。走り抜ける中、四足の奴らは
真横をつけ何度も足首あたりを噛みつこうと歯をむき出しました。
ですが私達が全力疾走していた為うまく噛むことが出来なかったようです。

209 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/12/27(土) 14:32:03.45 ID:1wdPZFxe0.net
私と友人は入口のドアを蹴飛ばし車に飛び乗りました。
友人はすぐにアクセルをふかしタイヤを空転させる程でしたが
勢いよく山道を走りました。事故らなかったのが奇跡です。

暗闇の中、私達が見たライトに照らし出された物。

それは見慣れた服装でした。今の今まで一緒にいた私と友人以外の
メンバーでした。
彼らが四足になってよだれをダラダラ垂らしながら私たちを取り囲んで
いたのです。

警察所で事情を話しました。再度向かおうとしたのですが気づかなったのですが
私のズボンが血まみれだったので治療のため居残る事になりました。
友人と警察官二名が現場に戻りました。後で聞いたところ2人が院内で気を失って
倒れていたそうです。気を失う前にお互い噛みつきあったようでかなりの怪我だったそうです。もう一人は階段の下におり、警察官2人に襲い掛かって
取り押さえられたそうでかなりの修羅場だったそうです。

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