洒落怖
呪いの存在

この怖い話は約 3 分で読めます。

Bが話したのはそんなような話でした。
Aは「自分の知っている内容とは違う」と言いながらもBに良く知っているなという雰囲気。
俺はホラーは大好きなので面白半分で聞いていたけど、AとBは真面目に話していました。
Bは
「俺はオカルトは好きでも信じたりはしない。
 でも、この話は○○の坊さんに聞いた話だから、まったくの出鱈目ではないと思ってる。
 呪いとかは、ただの言い伝えにしても、なにか話しの元になる事件があったかもしれない」
と言った。

Aが「あのお爺さんが死んだのは、その黒い袋が原因だ」と言い、
少し静寂があったあとに「人を呪い殺す力を得たら何をする?」
と言い出しました。

俺もBも「へっ?」って感じだったけど、二人とも
「何もしない。そんな力を欲しいとも思わないし、そんな力があったらむしろ捨てたい」
といった形でした。
Aは「リアルに想像出来ないとそうなるよな」とか言っていました。
楽しい話ではなかったので強引に話を変えて、その日は解散した。
53 :モンキチ@\(^o^)/:2015/07/07(火) 16:43:38.77 ID:5K9EcLcC0.net[7/11]
解散後、携帯にBから電話がかかってきた。
今から二人で会おうとの事でした。
俺も早めの解散で飲み足りないと思っていたのでBと飲み直すことにした。
Bが「Aのことどう思う?」と聞いてきた。
「明らかに弱った感じだし変だよね」と話とBは
「前にあったときに話にでたAの話覚えてる?」
と言ってきたので、覚えていると話すと
「たしうかに、あのお爺さん亡くなってたよ」との事だった。
「俺はあの時に『衣服で包んだもの』とは言ったけど、『黒い袋』なんて言ってない。
 あいつは、少なくともあいつ自身が呪いの道具と思い込んでいる何かを手に入れた
 んじゃないかと思ってる。
 あいつが「まずは」お爺さんが殺されたって言ってたから、ほかにも周りに死んだ人が
 いないか調べてみたけど、とくにほかに死んだ人はいなくて、その点は安心した」
それを聞いてBは本当に呪いとかを信じているのかと思い、「本当に呪いなんて信じてるの?」
と聞いてみました。
「いや、俺だって呪いなんて信じないよ。
 でも、強い怨みが伝わればなんらかの悪影響を及ぼすことはあると思う」
との事でした。
54 :モンキチ@\(^o^)/:2015/07/07(火) 16:45:30.83 ID:5K9EcLcC0.net[8/11]
「呪いは信じないけど、伝承が伝わっていた事は確かだし、もし伝承どおりの道具が存在して
 いるのならば人を狂わせる力はあるのかもしれない。
 今日、飲みながらAを観察していたけど、明らかに普通じゃない。
 何かあるなら止めてあげないと。
 この間の蠱毒の話だけど、母親が自分の子供を食べていたなら夜叉だ。
 人を食う鬼は夜叉になる。
 それは他で聞いた呪具の作り方とも一致する。
 呪いなんてものは存在しない。
 でも、「それ」が出来た原因を知ったのであれば精神を病んで異常をきたしても不思議は無い。
 俺たちがAを支えてやらないと」
と言っていました。

この怖い話にコメントする

呪いの存在