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???
ビックリして妹と目を合わせる。
誰だ壁を外から叩いてるバカは!とムカッとしながら思ったが
バーン!
バーン!
バーン!
明らかに部屋の中から強く壁を叩く音だった。
あまりの叩く強さに窓が揺れている
しかし俺と妹以外には誰もいない。
わけわからん事態に俺はビビった
『おい、早く呼んでこい』
立ち上がり、妹は母さんと父さんを呼びに向った。
俺は座ってたそのまま待機
ボクシング経験があり勇敢な男だと自負していたが、突然の出来事にビックリした俺は腰が抜けて立てなくなってしまったのだ!
628 喧嘩王4 ◆jcJKhjDW36 2012/08/17(金) 16:28:27.64 ID:kfmliQUY0
これは呻き声もマジなんじゃないか…
あれだけの轟音がしたのに真横の部屋にいた親族は無反応。
俺と妹にしか聞こえていなかったようで、ただならぬ気配を感じてきた俺たち家族は一連の出来事を親族には伝えずにいた
その日の夜は親父の妹家族が来たので俺、妹、母さんは帰宅する事に
『じいちゃんボンネットに乗って付いて来てるかもなー』
と運転しながら冗談を飛ばす俺
家についたが恐怖で二階の部屋には居られなかった。
結局、居間で母、妹と並んで三人で寝る事に
629 喧嘩王5 ◆jcJKhjDW36 2012/08/17(金) 16:38:37.64 ID:kfmliQUY0
母さんと妹はあっさり眠りについた
俺だけ取り残された気分だ
目を開けて天井を見ていたその時
バアァァーン!
凄まじい音がして俺は飛び起きた。
誰かが風呂場のドアをおもいっきり叩いた音だ
俺は黙って風呂場の方を見つめていた。
誰もいないがきっと爺ちゃんがいるのだろう
凄まじい音だったが母さんと妹は寝たまま。
たぶん俺にしか聞こえていなかったんだろう
爺ちゃんは死ぬ際の苦しみを理解してもらえずにいた事に怒っているのではないだろうか?
恐怖と怒りで俺は親父に電話した
『爺ちゃん来たぞコノヤロウ!
寝れねーべやコラ!』
親父は呻き声も壁の音も自分では聞いてないので戸惑っていた
631 喧嘩王6 ◆jcJKhjDW36 2012/08/17(金) 16:52:18.65 ID:kfmliQUY0
まだ1時過ぎだったのでテレビをつけた
とてもじゃないが怖くて怖くて眠れない
だがいつの間にか俺は眠りについていたようだ
ドッ
ドッ
半分眠っていたが俺は凄まじく不快な思いをしていた。
誰かが俺の枕の近くをずっと歩いてやがる。
いい加減にしてくれーと寝惚けながら思っていたら耳をかすめるように足を下ろされた
『あぁぁ…うぅ…』
情けない声を出し半泣きになりながら起きた。
明るくなりはじめて5時だったか6時頃だったな
母さんを起こして出来事を伝える。
誰かが起きている事に安心した俺はそのまま寝たんだが、再び起きた時には凄まじい腹痛に見舞われて死にかけ状態