洒落怖
深夜の足音

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数年前に体験した話。
うちの家は屋上がある。屋上っていっても立派な物じゃなくて、物干場みたいなショボい物です。
屋上にあがる階段は家の外にある。
私の部屋は二階で、部屋の窓をあけたら、すぐその階段がある。窓には格子がついている。
格子がなければ、もし泥棒が階段を上ってきたら、窓をあけて簡単に部屋に侵入できちゃうから。
私は自分の部屋に、その窓のすぐ横にベッドを置いて寝ていた。
私には年の離れた弟がいて、当時まだ小学生。よく屋上に友達とあがって、親に危ない!と怒られていた。
階段をあがって、窓からよく部屋を覗いて「お姉ちゃーん」なんて声をかけてくれていた。
ある日、私は夜中に目がさめた。まだ夜中じゃん、寝なきゃ…とウトウトしていた。
すると、カーンカーン…と階段をあがる音がした。それは、ちょうど窓のすぐ横くらいで止まった。
あぁ、また弟か…と寝呆けながら思ったが、すぐに「今、夜中じゃん!こんな時間に弟なワケない!」と気付いた。

588 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/07/20(金) 15:30:04 ID:rQZhqfLqO
目をつぶったまま、ひたすら頭に「ヤバイヤバイヤバイ…」と思い浮かんだ。
一瞬「幽霊!?」なんて思ったが、泥棒か変質者かも知れない。
カーテンは開けているうえに、初夏だったので窓もあけて網戸の状態だった。
部屋は豆電球の薄明かりなので、今、私が目を開けたら確実に窓の外の誰かと目があう。
その「誰か」は幽霊もしくは泥棒か変質者だ。
格子がついてるから侵入は出来ないけど、格子の間から腕くらいなら簡単に突っ込める。
もう心の中はパニック状態になりながら、身動きもとれず寝たふりをしていた。
動いたり声を出して、窓の向こうの人物に声をかけられたりしたら怖すぎる。
しばらくその調子で固まってたけど、窓の向こうはいつまでたってもシーンとしているので、私は窓のほうを見ないようにしながらベッドから降りて、一階の親の部屋まで走って行った。
親にその事を話すと、まず一階の窓から、その階段を覗いてくれた。誰もいないよ、との事。
私は怖くて見れなかったが、確かに、階段には誰もいなかったらしい。
親に「野良猫でも階段を上がっていったんじゃないの」なんて言われたが、確かに人間の足音だったし、野良猫にしても、私の部屋の前でピタリと止まったのに、一階の窓から見て姿が見えないのはおかしい。
いなくなったのなら、また階段を歩く足音がするはずなのに…
結果として何も問題はなかったんだけど、その日はもう自分の部屋に戻れなかった。
くだらない長文すいませんでした…

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