この怖い話は約 3 分で読めます。
俺達はMのその話に盛り上がってしまいノリノリだった。
その週の土曜日にMの家に泊まりに行くことに即決した。
731 名前:5/8 投稿日:2001/05/02(水) 23:42
土曜日は雨だった。しかも台風接近中(笑)。
それでもM家訪問は決行された。
夕方にM家に集合。面子は俺とFとN、そしてもちろんM。
夕飯をご馳走になって深夜までゲームをしたりして時間を潰した。
Mの家族が寝静まると作戦開始。
一人ずつトイレに行って帰って来ることにした。
「奴」が出やすいように1階の電気は使用不可というルールになった。
くじによる順番決め。
N、F、俺という順番になった。Mは断固として拒否。
そのMの態度にちょっと怖くなる俺。
どこかでMの話を疑っていた俺だが、
雰囲気でMは嘘はついていないと思った。
732 名前:6/8 投稿日:2001/05/02(水) 23:52
Nが行った。帰ってくる。
「何もでぇへんなぁ」と笑う。でもちょっと怖かったに違いない。
やや引きつり気味の顔だった。
次はF。帰りが遅い…と心配になったころに帰ってきた。
「クソしてた」とか抜かしやがる。マイペースなFらしいと言えばらしい。
Mはその間怖さを紛らわすためかずっとゲームを続けていた。
我関せず、といった感じだった。
俺の番になった。
暗い廊下に出てトイレを目指す。
階段は少し急なため慎重に降りた。
話の通りギッギッと音がする階段。
階段を下りて右手に曲がりトイレへ。
トイレの電気は付けっぱなしだった。
Fが気を利かせてくれたのか、ただ単に消さなかったのか。
何にしても灯りがあるとホッとした。
用を足そうと思ったがなかなか出ない。
2階にいるときはあまり気にならなかったが
台風が近いせいか雨の音が結構大きく聞こえる。
ザーーーーという音。どこか不安になる音だった。
734 名前:7/8 投稿日:2001/05/02(水) 23:56
トイレから出る。
電気はどうしようかと思ったが
後で来て消せばいいと思い、つけたままにした。
正直ちょっと怖かった。
怖い話が好きな俺はこういうときに妙に想像力が膨らんでしまう。
暗い廊下の先に背広姿の男が見えるような気までした。
やや早足で階段へ向かう。
はやくMの部屋に戻りたい、と思った。
階段を上る。雨の音。
暗い上に慣れない急な階段のせいで速くは上れない。
後ろを振り返りたい衝動に駆られたが本当に男がいたらと思うと振り返れなかった。
やっと半分まで来た。…Mが言っていた階段の半分。
後ろに人の気配がする…と感じた。
その時、背後の1階の廊下の電気がついた。
「!?」思わず振り返る。
男がいた。スーツ姿。俯いている。
おまけに1階の電気がバチバチと激しく明滅し始めた。
俺は情けないことに一瞬でパニックに陥った。
1階の方を向いたまま階段を上ろうとした。
