洒落怖
竿竹屋の真実

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「あ!こらっ!待て!」

後ろから運転手が追いかけてくる。
一応、20代の体ではあるからそこそこは動く。
さすがに40代のおじさんに追いつかれるほど体力は衰えていない。
そして逃げ切った。

2~300m程走っただろうか。
追いかけてこないことを確認して、ようやく落ち着く。
息を整える。
そして事の重大さ?
に思わず恐怖する。
わからない。
わからないけど、なにかヤバイことになってしまった。
知ってはいけないことを知ってしまった。
そんな感じがしました。

それから帰るのも、周りを気にしつつ隠れるようにして、ようやく家にたどり着く。
家に帰って安心する。
そして得体の知れない恐怖を感じる。

『しまった・・・顔を見られてる』

あの運転手はおいらの顔を覚えている。
それが、なにかマズイ気がしてなりませんでした。

次の日。
それでも巡回しに来る竿竹屋。
今度はもう外に出ない。
出られない。
あの声が聞こえるだけで恐怖するようになってしまった。
それから、竿竹屋は来る頻度が段々下がっていきました。

ニュースで殺人事件の犯人が捕まったことが報道された。
刺殺された女性のつきあっていた元彼氏が、刺し殺してしまったらしい。
竿竹屋はもう来ていません。

そして忘れた頃に・・・
ある日、スーツ姿の見知らぬ男性二人がおいらのアパートへ来ました。
夜も遅く11時頃。
おいらが普段、会社に行っているため昼間はいないせいであると思われます。
それも、家に帰り着いて5分もしないうちに二人はやってきました。
どうも、家に入るのを確認してからやってきた・・・
そのようにしか考えられません。
そして、一人がこう言いました。

「警察ですが」

・・・何ごと?
さっぱり分かりませんでした。
そして、彼らはこう言ったのです。

「以前、竿竹屋の運転手を尾行していましたね?」

・・・!!
なんてことを!
尾行!?
そんなことはしていない!!

「してません!!」

「どういう目的で、そういうことをされているのかは知りませんが、そういった行為は非常に困るのです。申し訳ないんですが、そういったことはやめてもらえますか?」

だから尾行なんかしていないのに!!
あの時の得体の知れない恐怖がまたよみがえる。
思わず声がうわずって、どもってしまう・・・

「いや、あの・・・」

ここで向こうは声を押さえ気味にしながら言う。

「これは警告ですから。これ以上、同じ行為をされるとなると公務執行妨害罪、もしくは業務妨害罪として告訴する場合もあります。あなた自身のためにも、もうあのようなことはやめてきただきたい」

思わず呆然とする。
この人達は一体なにを言っているのだ!?
おいらは何もしていないと言うのに!!
得体の知れない恐怖と、なぜそんなことを言われるのかという怒りの感情とで、思わず泣きそうになる。
一気に感情が高ぶってしまい返す言葉が出てこない。
それが、向こうの言うことを認めたことになってしまっているにもかかわらず。

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  • 匿名 より:

    興味本位で首突っ込んだお前が悪い

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