洒落怖
ガラス戸の向こう

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大通りにでてタクシーを捕まえ、
「○○病院まで急いでくれ」
そう運転手に告げると、運転手はAを見ながら
「他のタクシーにしてよ」
それを聞いたBが怒りだし、
「てめー乗車拒否すんのかこら!!」
そう言って運転手の座っている座席を、後ろから思い切り蹴りつけ運転手も二人の殺気だった顔をみて観念したのか、
「分かりました」
そう言いながら○○病院に向かってくれた。

病院に着き俺はAを抱えながら、急患受付に向かい事情を医者に説明した。
すると医者は疑わしそうに俺を見ながら、
「取りあえず安定剤で落ち着かせましょう。一晩たてば落ち着くでしょうから」
そう言いながら処置室に向かった。
そう聞いた俺とBは安心し一晩病院で過ごすことにした。
病院の待合室で俺とBは仮眠を取らせてもらい、朝が来るのを待っていた。

医者に肩を叩かれて俺は目を覚ました。
医者は俺に
「どうもおかしな事になった」
そう告げると、
「昨日の事をもう一度詳しく聞かせてくれ」
と言い、全てを聞き終わった医者はため息をつきながら
「彼の精神状態が何らかのショックでおかしくなったかもしれないんだ」
そして
「これから別の病院に搬送して詳しく見てもらおうと思う」
俺は震えだしてしまった。
これからどうすればいい。
Aの親に何て説明すればいいのか分からないままBと共にAの搬送される病院に向かった。

この事件の後俺は、Aの両親から訴えられ警察に尋問された。
そして精神鑑定も受けさせられた。
そして今現在俺は、Aの両親に慰謝料として毎月10万の支払いを続けている。

あれから12年、Aとは会話ができないまま。
あの時やめておけばAをこんな目に会わせる事はなかったのに。

心霊現象について俺はこの事件で、色々学んだと思う。
信じられない人にしてみれば、馬鹿げた事でしかない。
そして俺はそれを、周りに信じてもらうことは出来なかった。
一部の人には信じてもらえたが、ほとんどは認めない。
それが普通なんだと、そう思う事にして否定もしないだけど肯定もしない。
以上・・・

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ガラス戸の向こう