洒落怖
影のない女

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207 本当にあった怖い名無し sage 2006/12/10(日) 00:48:31 ID:/WktQKKN0
「一度霊体験をするとそれからしばらく霊体験をしやすくなる」
という話を聞いたことがあるだろうか?
霊感が強くなるのか、霊とベクトルが合うようになるのか、はたまた霊を意識するようになるのか、
理由はよくわからないが、とにかくそういうことはあるらしい。
これから書き込むのは、数年前、当時大学生だった俺がのっぽのYと茶髪のAという
二人の友人を引き連れて心霊スポット荒らし(心霊スポットでバカ騒ぎしたり、カップルおどかしたり)
をしていたときに体験したいくつかのエピソードの内の一つで、俺達の最初の霊体験の話だ。

208 本当にあった怖い名無し sage 2006/12/10(日) 00:49:03 ID:/WktQKKN0
大学1年の後期、冬休みを目前に控え浮かれていた俺達は、
週末にF県にある某神社にキャンプをしに行くことにした。(心霊スポット荒らしの一環)
その神社は「女性が強姦されて殺された」「いやいや、強姦されて世を儚んだ女性が首を吊ったのだ」
といった噂のある場所で、ようするに「出る」と言われる場所だった。
夕方に神社についた俺達は早速テントを立て、各自分かれて辺りを散策しはじめた。
見るからに古そうな神社で、鳥居の塗料はほとんど落ちており、周囲にぽつぽつとしかない民家が
いっそう寂しさを引き立てていた。
(なるほど、こりゃ妙な噂が立つのも頷けるな)
俺はそう思いながら、一人神社の周囲をぐるぐると見て回っていた。
三人で1時間ほど神社を見て回ったが、不思議なことも起こらず不気味なものにも遭遇せず、
「やっぱり幽霊なんていねーよな」
等と笑いながら、俺達は夕食のカレーを作り始めた。
肉を切り、野菜を切り、米を炊き、
粗方完成したカレーを持ってきたカセットコンロで煮込んでいるときだった。
「何してるの?」
と、不意に声をかけられた。
声のした方を見てみると、俺達と同年代か、あるいは少し年上くらいであろう女性が一人立っていた。
「ねえ、何してるの?」
女性は再び問いかけてきた。
突然声をかけられたことに一瞬びびったが、そのときの時間はまだ午後8時前くらい。
若い女性が一人で歩いていてもおかしくない時間帯だったので、俺達はすぐに平常心を取り戻した。
「あぁ、キャンプですよ」
とY
「今晩飯のカレー作ってるんです」
と俺
「お姉さんもよかったらどうですか?」
とAが続ける。
「いいの?」
と言いながら、女性は俺達の方にゆっくり、本当にゆっくりと近づいてきた。

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