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83 霊感2 2008/03/26(水) 16:47:07 ID:Uvbd7NA50
それから更に三女のFが嫁いでいった先で子供を産んだ。
しかしFは育児ノイローゼになり、赤ん坊を抱いて入水自殺を図った。
幸い、近くの者に発見され、未遂に終わった。
だが、目を離せない状態だったので、一旦実家に引き取られた。ソレが運悪く、田植えの時期だった。
田植えは短期間に植えられるだけの苗を植えてしまわねばならず、親戚総出の作業だった。
なので、C家は人薄となり、Fから皆、目が離れ、昼の休み時に母であるBが様子を見に行った時には
Fは自宅で首を吊って亡くなっていた。
不幸中の幸いだったのは、今度は子供を道連れにしなかったコトだった。
そしていつしか末っ子のAも嫁をもらった。
だけど、A夫婦の間には長く子供が授からず、何年かしてやっと生まれた子供は奇形児だった。
その子も奇形の為か、幼くして亡くなってしまった。
Bはそのコトを全部Aの嫁の所為にして、かなり責めたそうだ。
A夫婦はほどなく離婚、C家にはBとAだけが残された。
その後くらいだろうか、ワタシはよくママンの実家に遊びに行っていた。
C家には犬が1匹かわれており、ママンの実家の敷地からも見える所に繋がれていた。
当時小学生だったワタシの目にも、その犬は『狂ってる』と判るほどオカシかった。
犬の視界に入ると、鎖を千切らんばかりにヨダレを垂らしながらコッチに向かって吠え立てていた。
目付きも血走っていて、尋常でなかった。子供に2回噛み付いた、とかで、保健所行きになった。
ワタシは中学生の時、この話をママンから聞いた。
その時にはもうC家にはAしか居なくなってしまったってコトだ。
話を聞いた後のお正月、ママンの実家に行ったワタシは、不思議な感じのする光景を見た。
正月なのでC家には分家の者達も集まっているのだろう、宴会をしていた。
それはもう、かなりのドンチャン騒ぎであろう様子が、ママンの実家の窓から見えた。
イイ大人が立って踊って歌っているのが、大きく開かれた障子付きの大きな窓から見えた。
何人も自殺者を出している風に全然見えなくて、
夜なのに障子も閉めず、まるで何かに見せ付けるように踊っているのが薄ら寒かった。
85 霊感2 2008/03/26(水) 16:58:39 ID:Uvbd7NA50
ワタシは高校生になった。その高校がまた『出る』と評判の高校だった。
ワタシは何回か霊障に悩まされた。突然、腕が上がらなくなったりしていた。
たまたまクラスメイトの部活友達のお父さんという方が、寺で修行までした霊能者だと知った。
ワタシは藁にもすがる思いで、そもお父さん霊能者の方に話を聞いてもらうコトにした。
霊障に関しては、対処法を教えてもらい、すんなり解決した。(今でも重宝してます。)
時間が余っていたので、ワタシは他所様の家のコトながら、ずっと気になっていたC家の話をしてみた。
お父さん霊能者はしばらく黙り込んだ。(『霊視』ってのをしてたのかな?)
「…ああ、ソレはその祈祷師の言う通り祟られちゃってるね。動物の中にはね、海で千年、山で千年
里で十日修行すると『神様』に成れるモノがあるんだよ。その『白い蛇』は、海で千年、山で千年
修行して、あと里で十日修行すれば神様に成れるってトコで殺されちゃったんだ。そりゃ祟るよね。」
海で千年、山で千年て…。気が遠くなるよ。確かに祟るよ。ガクガク((((((;゚Д゚))))))ブルブル
お父さん霊能者は更に言った。
「だから、ソコのウチで祀ってあげればイイんだよね。神様にしてあげればイイんだよ。」
ワタシはC家の祟りが解ける方法を知った。
しかし悲しいかな、私はC家とは何の関わりも無く、伝えることは出来ない。