洒落怖
そっくり

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283 ◆1sTdDd4a8o sage 2008/10/27(月) 14:59:14 ID:LfFOEA+/0
相手「あれ?ここ●▲んちだよな?おたくさん、●▲の兄弟?」
漏れ「え?ここは私の部屋ですし、●▲ではありませんが」
相手の声に聞き覚えがあった。あの間違い電話の声だ。
漏れ「電話、何度かされたかたですよね?」
相手「ん?そうだけど・・・おっかしいなぁ」
相手がそのツレと話してる。なんでも、●▲と瓜二つというくらい似ているらしい。
漏れ「このあたりの違うところにお住いなんじゃないですか?」
相手「ああ、そうかもね」
そういって帰っていったが、ツレと●▲というやつがここに住んでいると言ってたらしいことを話していたのが聞こえた。
なんか、やっぱりオカシイ。おかしい。どういうことだ??

このときくらいから、大学でも買い物途中でも、なんか誰かに見られているような気がするようになってきていたし、電話も早朝のがウザイというのもあったんで、寝るときにモジュラージャックを抜くようになっていた。

ある日、大学から帰ってきてテレビをつけようとすると、あることに気付いた。リモコンで電源ONにできなかいから、テレビ本体の電源を切ることはないんだが、何故か切れてた。
ヘンだなと思いながらも、何かの時に消したのかもしれんなと気にしないように努めた。ところが。次の日も、また次の日も、同じようにテレビ本体の電源が切ってあった。
また、出した記憶の無い参考書が机の上にでていたり、買った記憶の無いペットボトルが冷蔵庫に入っていたり、どうにも腑に落ちないことが立て続けに起こり、余りの気持ち悪さに「何か」があったであろう昼は家に、夜に外出するという昼夜逆転の生活がはじまっていた。
幸いにも夏休みに入ったこともあり、授業には影響がなかったんだけどね。

284 ◆1sTdDd4a8o sage 2008/10/27(月) 15:00:27 ID:LfFOEA+/0
朝8時頃に眠り、午後4時に起きるという妙なリズムの生活がはじまり暫くたったころ。久々に友人と会うことになり、待ち合わせ場所の学生会館へ。
昼間に行動すること自体が久しぶりだったが、「何か」に対する不安は消えなかった。そこで待っている間どうしても気になり、家電話に電話ボックスからかけてみた。
やめておけばよかった、こんなこと。
トゥルルルル・・・・ガチャ
「ただいまでかけております。云々」
ホっと胸をなで下ろした次の瞬間、
「はい、だれ?」
エ?誰もいないはずの家に、誰かがいる。そして、電話に誰かがでてる。卒倒しそうになったが、電話番号を間違えたのかもしれないと何とか気を落ち着けた。
漏れ「えっと、xxx-xxx-xxxxですよね?◆▲(漏れの名前)さんのお宅ですよね?」
相手「その番号だけど、●▲というんだが。」
もう完全にパニックになった。
漏れ「あ、あ、そうですか・・・失礼しました。」
相手「ハハハ、そうか、お前か。会いたかったよ。ハハハ」
本当に卒倒しそうだった。漏れは、とにかく電話をガチャ切りして、待ち合わせしてた友人に一緒に家に来てくれと頼み、すぐに取って返して家に帰った。

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