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またその健二からと思われる電話を受けた1時間後くらいに、一緒に捜索に参加した友人の1人から、電話がかかってきたのです。
その電話の内容というのが、その友人の知り合いでとても霊感の強いおばさんがおり、普段さして連絡を取り合っているわけでもないのに電話がかかってきたようなのですが、
開口一番「達彦(友人B:偽名)あんたの知り合いでこんな子いてないか?」と、失踪した友人と特徴のよく似た人物像を達彦に説明をはじめ、
詳しく聞いていると、ちょうど健二が失踪した翌日の夜中からそのおばさんの枕元に当時の私たちくらいの年頃の男の子が立つ様になったそうです。
そのおばさん曰くは以前からもよくそういったことがあったため、特に気にとめることもなく過ごしていた様なのですが、その日以降毎晩居ることと、日に日にその表情が険しく、そして何かを訴えたいという思いが伝わってきたそうで、とても胸騒ぎがし電話をくれたそうです。
また、その彼がとても良くない状態に向かいつつあるのだそうで、一刻も早く見つけてあげないとと伝えてきたので、
私たちだけでもう一度現場の捜索
(実際には捜索と言うよりも、そのおばさんがもう少し詳しいことを知りたいというのと、ある程度の場所を特定できればとの思いで)
に行くことになりました。
709 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 08:26:24 ID:zGEa3u1U0
翌日の夜、おばさん宅へ友人と一緒に向かい、そこからタクシーに乗って
現場へと向かうことになりました。
そのタクシーの中で、現場についての話をしてくれました。
その場所を含め大阪市内は戦争時空襲を受け、たくさんの人が亡くなっており、
おびただしい数の人たちでその川面を埋め尽くすくらいになっていたそうです。
そういった無念にも亡くなった人たちの思いや怨念がその場所には渦巻いており、
話によると、そういった怨念はたくさん折り重なり一つのおおきなものとなるんだそうです。
仮にそれを怨霊という言い方をするのなら、それら怨霊が個々の霊の無念を扇動し、
同様の無念を現世の人間にも味合わせる(自分たちの仲間とする)ことだけが目的となり、
さまようのだそうです。
その話からも健二自身最初から死のうという気持ちが強かったわけではない
にもかかわらず、そういった怨霊に導かれたのだと説明していただきました。
なので、自分自身に悩みがあったり鬱な気持ちになっているときには間違っても、
ここへは近づくな。といわれました。
また、こういう目的でくるときは、絶対もっていなさいと言って、
折り紙に小分けした塩を持たせてくれて、
「何かいやな感じがしたら、その塩を足下と自分にかけなさい」
と、注意を受けました。
710 本当にあった怖い名無し 2009/10/11(日) 08:39:17 ID:zGEa3u1U0
そういった話の中、現場から一本西側の、天神橋へ到着。
橋の袂でタクシーを降り、そこから現場の天満橋へと向かう予定だったのですが、
タクシーを降りるなり、おばさんはそのまま天神橋を渡り始めようとしました。