洒落怖
隠されてた箱

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父は自分には言いませんでしたが、あの見たこともない父の様子、そして自分が箱を持った時に感じた悪寒から大体の予想はつきました。
電話を切るとすぐに家に向かい、どうしたの!?と尋ねる母の問いに応えもしないで箱を地元で一番大きな神社に持っていきました。
神社には父か父の同僚が連絡を入れていたらしく、既に神主さん?が待っていました。
何も言わずに箱を受け取ると、めちゃくちゃボロボロの人のような形をした小さな御守りを家族の人数分渡されました。
神主さん?曰く、この箱は呪いの塊だ、蔵には隠していたのではなく恐らく封印していたのではないだろうか、という話でした。
家に戻ると父が憔悴しきった顔で待っていました。
神社に箱を預けた事を伝え貰った御守りを渡し、二人でもう一度例の小部屋?を見にいきました。
すると前の日は暗くて気づきませんでしたがその小部屋?の床には何やら梵字の様なものが書いてありました。
本当に封印されてたのか…と思い、とりあえず業者さんに蔵の解体作業の再開をお願いしました。

でも正直信じられません。自分の予想通り箱の中身が人、もしくはその類のものであり、そんな物があるのですか?そしてそれを使って人を呪うなんて事も。
自分の家以外にも似たような物があるんでしょうか…

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隠されてた箱