洒落怖
二人の老婆

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456 本当にあった怖い名無し 2009/08/18(火) 11:31:45 ID:mH8aHNq8O
心霊じゃない&長い上あまり怖くないので面倒だったらスルーして下さい。

つい何日かまえの話だけど。

仕事が終わって小腹もすいたしなんか軽く食べれる買おうと思ったのね。

ちょっと歩けばコンビニもあるんだけど、面倒だから目の前のスーパーに入った。
パンと紙パックジュースを買って店を出る時、杖ついたお婆さん二人が店に入ろうとしてるのが見えた。

このスーパーのドアは自動ドアじゃなくて手で押したり引いたりして開けるタイプのドア。
結構重たい。

杖をつきながらこの重たいドアを開けるのは大変だな…と思い、私もちょうど店を出るところだったのでドアを自分側に引いて開いてお婆さん二人を先に店の中に通したんだ。

私がドアを開けているのに気がついた二人はヒョコヒョコと急ぎ足になったので、何だか逆に申し訳なくなった。
姉妹なのか友達なのかはわからないが、片方は日傘でもさしてお散歩してそうなお洒落なお婆さん、もう一人は畑にいそうないかにも田舎のばあちゃんって感じのお婆さん。

457 本当にあった怖い名無し 2009/08/18(火) 11:33:16 ID:mH8aHNq8O
二人は店に入ると突然私の手を取り(右手をお洒落なお婆さんが、左手を田舎のばあちゃん風のお婆さんが)ありがとうありがとうと言って手を握ってきた。

最初は「どういたしましてw」って感じだったけど、手を握ってる時間がやたらと長い。
お婆さん二人は私の手を握ってる間ずっと怖い位の笑顔で「ありがとう、ありがとう、ありがとう…」と同じ口調のまま繰り返していてなんだか気味が悪い。

そしたら二人が急に会話をし始めた。
会話する時って普通はお互いの方を向いて話すと思うんだけど、この二人はじっと私の顔を見て会話してた。
内容はうろ覚えだけどこんなだったと思う。

▲=お洒落な方
■=田舎っぽい方

▲「若い子にも優しいこがいるもんだね。」
■「若い連中みんなこの子みたいに優しかったらねぇ。」
▲「みんな優しかったら私らもあんな思いしなかったのにね。」
■「あいつらの話はやめてくれって言ったしょや。」
▲「そうだね。悪かったね。」
■「何回言ったらわかるのさ。あんたは昔から鳥頭だ。」
▲「それよりほら見てよ、真っ白で柔らかくて良いわねぇ。」(私の腕を擦りながら)
■「若い頃の私のほうがもっとすごかったしょ。」

458 本当にあった怖い名無し 2009/08/18(火) 11:34:26 ID:mH8aHNq8O
田舎っぽい方のお婆さんはもう私の手を離してるんだけど、お洒落なほうは相変わらず私の手を握ったまま。
しかも段々目が虚ろになってきて、田舎っぽい方の話なんてほとんど聞いてなくてどんどん話すことが訳のわからない内容になってきた。

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