洒落怖
葬式の話

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叔父たちは急に恐ろしくなり、ふすまをそっと閉め隣の間で一心にお経を唱えたそうだ。
するといきなりバシッ、とふすまが開き、男が
「ありがとうございました。今日はもう帰らせていただきます」
と言うと、こちらの返事も聞かずにそそくさと帰っていった。

ほっとしたのも束の間、「仏様に何かされたのではないか」と棺桶を確認すると
棺桶の外側には、無数の爪痕が残されていたそうだ。
そして、周りには大量の獣の毛が散乱していた。
しかし仏様には爪痕はおろか、獣の毛も一本たりとも入った様子は無い。
ほっとすると同時に全身に鳥肌が立ち、慌てて掃除したそうだ。

459 葬式の話。4 sage 2009/07/09(木) 23:07:57 ID:QpCUMc9Z0
翌日坊さんが来たときに家に入るなり
「獣臭いのう。念のために仏様の部屋で香を焚いておいて良かったわい」
と言われ、昨日の出来事は現実だったんだと思いまたゾッとしたという。

俺はそんなことをするのは狐だろうと思い母親に話すと
「あほ、いいよすな。狐様はそんな悪さはせんよ。うちじゃ祀っとらんが、いなりさんの
悪口はいうてはいかん」と諭された。
じゃあなんなんだ、という問になると急に黙り込み、その日は口をきいてくれなかった。

その男がなんだったのかは未だに判らないが、俺の話はこれだけだ。

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