洒落怖
パンデミック

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135 本当にあった怖い名無し sage 2009/04/28(火) 21:07:07 ID:y/qzGtBo0

神主さんが言うには、「今は神様が依代の銅鏡に降りてきているから絶対にあれは拝殿に
入れない、だからこちらから外に出なければ絶対に安全」らしく、あとどれくらいかかるか
解らないが、暫く我慢してこらえてほしいとのことだった。
それから朝まで儀式は続いたが、その間外からは獣とも人とも区別の付かない笑い声、
ざわつく大勢の人の声、何かが歩き回る音やガリガリと壁を引っ掻くような音、朝方になると
あちこちを無差別に叩いて回る音が聞こえてきていたらしい。

朝になり儀式が終ると、全員緊張から疲労困憊で、とにかく早く家に帰って眠りたかった
ので神主さんから「この後」の事を聞いた後拝殿の扉をあけた。
すると、あちこちの木が倒され、神社周辺はそこらじゅうに何十人か何百人かの人の泥だらけの
無数の足跡と、神社の壁には何か大きな生物が引っ掻いた引っ掻き傷があり、鳥や
狸などを食い荒らした残骸まであったらしい。

ちなみに、後から神主さんに聞いた話によると、この村は一度廃村になったためそれまで
の言い伝えや伝統が殆どなくなってしまい、その時に「何か」の存在の言い伝えや神社
の役割も伝える人がいなくなってしまったので、今まで神主さん自身も文献を調べるまで
儀礼的な単なる義務としての神事しか知らなかったのだという。
ただし、文献を調べて見ても「何か」の正体や○○神社と山の神社の関係などは殆ど
解らなかったらしいが。

終わり

136 127 sage 2009/04/28(火) 21:09:29 ID:y/qzGtBo0
最後に、なぜこんなうろ覚えのような文才の無い文章をあえてここに書いたかというと、
2年ほど前にその地元の神社が盗難事件にあい、中の祭具や御神体など一式が全て
盗まれたから。
最近多いらしいですね、この手の盗難事件。
問題はその泥棒が桐の箱も盗んだらしい事と、あと数ヶ月で3年目であること、あとは
この「何か」は勾玉周辺の人々を周囲数十キロの範囲で無差別に襲うという事実です。

祖父が言うには「今更どうにもならないし、勾玉の場所がわからなければ対策の
しようが無い」のだそうだ。

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