洒落怖
窓から見えたもの

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これだけならば何もおかしい話ではない。当時の私も何ら疑問に思うことなく、流石子供は単純思考、と笑いたくなるほど素早く美味しそうな給食に思考を奪われてしまったのだから。
しかし先日、小学校時代の友人に思いがけず再会し、思い出話などをしていた際に、不意に思い出してしまったのだ。あの校舎の構造を。
あの小学校は四階建てで、学年が低ければ低いほど、なぜか高い階の教室があてがわれる。5,6年は二階。3,4年は三階。1,2年は四階。

そう、あの手を見た三年生の時、私は三階にある教室に居たはずなのに、と。

849 ↑のおまけ sage 2009/04/22(水) 13:10:23 ID:/sjKbVVx0
私自身が経験した不思議な事といえばこれくらいで、相変わらず霊感ゼロの私は鈍く元気に暮らしている。
「出る」と噂されていたあのアパートからはとうに引っ越していたが、今でも家族間でその話題が上ることがある。弟に聞いたところ彼もあのアパートで霊を見たことはないと言っていたが、
姉曰く「下半身の潰れた女性が腕組みして手すりに寄りかかりながら非常階段から下の駐車場を見下ろしてた」だとか。
何でも、昔女性が飛び降り自殺したらしい。あくまで噂の範疇を出ない話だ。
なんにせよ、私は一生心霊的な恐怖を味わうことなく一生を終えるのだなと、漠然と思っている。見えない、感じない分には恐怖など感じない。

そんなことより怖いこと。これもあのアパートに住んでいた頃の話なのだが。
朝登校しようと家を出たら、先に仕事に行ったはずの父親が大慌てで戻ってきて、「エレベーターを使うな、階段を使え!あいつらが来た!」と
私と弟を非常階段まで引っ張って行った事がある。
後から近隣の人に聞いたところ、何でもエレベーターホールの入り口に黒スーツの男達が誰かを待ち伏せているような様子で仁王立ちしていたのだとか。
その時の記憶の方が洒落にならんほど怖いと思う。何しやがったんですか、お父さん。

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窓から見えたもの