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夏休みが終わり、学校が始まったが、
ヤッちゃんは登校してこなかった。
その頃にはもう噂は広まりきっていて、
ヤッちゃんが登校しない理由は、
暗黙の了解で誰も触れる事をしないようになっていた。
俺は毎朝ヨシ君とヤッちゃんと3人で登校していたので、
それからはヨシ君と2人で登校する事になった。
取り除けないしこりを持ちながらも、
俺達は精一杯楽しくなるよう、登校していたと思う。
だが、ある日突然、ヨシ君が変わった。
788 >>771 sage 2009/04/22(水) 00:15:21 ID:KMxNK4X00
登校の待ち合わせ場所に行くと、
下を向いて俺を待つヨシ君。
「おはよう」と言っても、返事は無く、
「どうしたの?」と言っても、返事は無い。
だが、以前と同じように登校する。
変わったのは、口数が異常に減った事。
先の事件が関係しているのではないか。
と思うのは、子供でも間違いなく感づく。
俺はしつこく彼に詰め寄った。
何があったのか
ヤッちゃんが関係しているのか
あの廃屋が関係しているのか
しまいには、話してくれないなら絶交する。などと、
なんとも惨い事も言った。
するとしばらくして、彼がぽつりぽつりと話し始めた。
789 >>771 sage 2009/04/22(水) 00:22:28 ID:KMxNK4X00
ここから先は俺にも真実のほどは分からない。
だが、ヨシ君がこう語った。
先日彼は、ヤッちゃんの姉と同行した。
姉はヨシ君と同い年で、彼女からの願いで、
あの廃屋へ連れて行ったのだという。
だが、彼女は少し知恵遅れ的な様子で、
事の重大さは分かっていなかったのではないかと思うが、
とにかく2人で廃屋へ行ったのだと言う。
そして扉の無い玄関をくぐると、ヤッちゃんがいたらしい。
天井を見上げたまま、
「アーーーーーーーーーーーーーーー」
と気の抜けた声を出し、
その視線の先には、ヤッちゃんの母親がいたと言う。
当然すでに現場にヤッちゃんの母親の遺体があるわけもなく、
今起きている状況の異常さに、ヨシ君は逃げ出そうとした。
だが、後ろにいたヤッちゃんの姉がヨシ君の手を引っ張り、
「誰にも言っちゃ駄目だよ」
と言ったらしい。
791 >>771 sage 2009/04/22(水) 00:26:15 ID:KMxNK4X00
誰にも言ってはいけない話を俺にしてしまった。
俺が絶交するなどと言ったばかりに。
そして全て話したヨシ君は泣きじゃくって、
「どうしよう どうしよう」と喚いた。
俺はどうする事も出来ず、
ひどい事をしたと思うが、家へと逃げ帰った。
登校拒否児となってしまったヤッちゃんは、
どこかへ転校してしまい、それ以来会っていない。
そうしてヨシ君とヤッちゃんとの関係は、
一気に疎遠になってしまった。
それから数年がたち、俺が高校生になってしばらくした頃だった。
久しぶりに、ヨシ君から電話があったのだ。

口は災いのもと