洒落怖
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電波の彼女
この怖い話は約 2 分で読めます。
見つけた瞬間、洒落にならないくらいサブイボたって、逆にそれが怖かった。
的中率は二分の一だからなんともいえないんだけど、彼女、本物かもしれなくて、
だとすれば俺の家族に霊能者っぽい人が居て、守ってくれてて人生も上手くいってて。
でも、その人が居なくなったら俺は本来幽霊とかに弱いんだって。それと
「最初に会ったとき、私に付きまとってた変な幽霊が、
先輩というか先輩のバリアに吸い込まれて消えたんだよね。
それで、この人今お祓いしてくれたんだ、と思って『幽霊が見えるんですよ』ってカマかけてみたんだ。
でもなんか最近気づいたんだけど、多分そのバリアみたいなのって、実はバリアじゃなくて、
先輩のことを守りたい誰かが、先輩につくはずだった悪いものを全部自分のとこに来るようにしてあるんじゃないかな。」
だってさ。幽霊ブラックホールらしいっすよ、俺。
今まで肝試しとか、それこそ前カノが発狂したホテルとか、そういう危ないところ行った時も、
全部それが守ってくれてたのかな。
バリアのせいか、おれ自身は霊感なくて分かんないんだけど、
守ってくれてる人って、なんとなくだけど多分、俺のお母さんだと思うんだ。
だからってわけじゃないけど、それこそなんとなく、今日はお母さんの好きな、レアチーズケーキを買ってきてあげた。