洒落怖
悪食王

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朝ベランダに飼ってる猫にエサをあげようと上がっていくとベランダのある筆者の部屋に入った途端
ドダバタドカドカドカガッシャーン!と猫がものすごい暴れだしました。
いつに無いことに筆者が目を剥きつつエサを上げようと扉を開けてエサ箱にエサを移していると猫達が怯えてるのが見て取れました。
自分が驚かせてしまったのかと心配になりつつ近くに移動してみるとピクリともこちらには反応しません。すべての猫は一点を凝視してました。
なにせ初めてのことで驚きつつもよく観察してみるとその一点には虫等もおらずハエ等に反応してるのでないのは明らかでした。
何よりも猫たちの目が朝日差しを受けて眩しいにもかかわらず瞳孔が開いてまるで薄暗い所にあるものを見ようと目を凝らしているようでした。
さすがにオカルトサイトを見ていても猫たちだけはマイペースで動じることなく、そのままなのである意味安心してたので猫達の反応が不気味でした。

878 本当にあった怖い名無し sage 2011/08/28(日) 18:13:26.47 ID:skMeS3Tl0
夜仕事から帰ってきて兄の居るそばで母に朝の猫の様子を話しました。その時の会話です。
筆者=自 兄貴=兄
自「猫達がさ、朝様子がおかしかったんだ。怯えてて側に行っても僕に反応しなくて一点を凝視してたんだ。瞳孔も開いててそこに何も無いはずなのに」
兄「居るぞ?」
自「え?」
兄「てか来てる」
自「来てるって?」
兄「昨日見せてもらった動画だよ。」
自「あの心霊写真動画?」
兄「ああ、あの本体がきた」
自「本体ってどの?」
兄「よくは覚えてないが・・・あの写真の中に青い顔の霊が映ってたろ?」
自「あの目が見えたらやばいってやつね。僕は見えなかったけど」
兄「俺は見えた・・・動画を見た記憶はうろ覚えなくせにあれだけは頭から離れんくらいにはっきりとな・・・真っ赤だった。燃える様な赤の瞳孔の部分は闇そのもの。まさしく奈落だった」
自「その本体が来てるって?」
兄「そうだ。この気配と強さは恐らくな・・・これがもし一部だって言うならそれこそ本体はバケモノだろうよ」
自「でも兄貴言ってただろ?自己責任系の話を聞いたら現れるって話は大抵余波みたいなものだって。近くに居た他の霊が化けてることはあっても本体が来ることは滅多に無いって」
兄「ああ、滅多に無い・・・はずなんだがな」
自「勝てるよね?ってか食えるよね?」
兄「無理だ。あれは食えない。もうすでにこの家全体にあいつの負の結界みたいなものを張られてる。今まで食ってきた奴とは格が違う。どんな魔物も悪霊もそれこそ八尺様クラスだって食ってきたがあれは無理だ」
自「それこそ前みたいな本物の地獄から来た餓鬼みたいな?」
兄「ああ」
自「餓鬼なんて低級もいいところのはずなのにやけに兄貴苦戦してたもんね」
兄「ああ(こいつは人の自尊心をチクトクと(怒))
自「で・・・どうするの?」
兄「しばらく様子をみるしかなさそうだ。こっちから仕掛けるなんて論外だ。」
自「そうか」

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