洒落怖
枕元に立つ女

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932 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/30(土) 23:53:29.58 ID:c94L1prW0
10年位前自宅であったこと。ダラダラ書きます。

クーラーが調子悪くて、外に出るはずの水が逆流して室内にポタポタ戻ってくるので洗面器置いてた。1ヶ月くらいその調子で使ってたんだけどね。

俺は当時椎間板ヘルニアで仕事ができずに、自宅療養していたのだけど3日後に手術をすることになっていた。

その夜、いつもどおりエアコンかけっぱなしで、居間で寝ていたのだが女房や子どもは寝室で寝ており俺一人。

なんか変な臭いで目が覚めた。なんとも言えないきな臭い感じ。
幼い頃から色々不思議な体験をしているのでピンと来た。金縛りだ。

本来半睡眠の金縛りは、その状態から抜け出すには五感のひとつが作用すれば解けるのだけど
このときは、目を開けてもそれは解けなかったので、これは霊的なものだなとすぐに理解した。
居間は白いもやが立ち込めていた。

そして部屋を目で見回すと、テレビの横に見たこともない女性が白装束で立っていた。本庄まなみかと思った。
俺はパンツ一枚で寝ており、無防備すぎて怖いと感じていた。
女性は部屋の隅を遠い目で見ていたが、居間の真ん中で寝ている俺が起きているのに気づいたのか首を少し動かしこっちを見た。完全に目があった。

「こりゃやべぇぇぇええええ」って意識は遠のいた。
気づくと朝だった。その体験を女房に話すと、手術でよくないことが起こる知らせとかじゃないよね?と言ってた。

その日空調屋が来てエアコンを色々見ていた。そして外に出ているパイプを調べていると「何か詰まってますね」と針金を突っ込んでいる。
何かゴミのような物が少しずつ出てくる。するとどうだ。針金の先に黒い塊がついて出てきた。それはすずめか何かの鳥の死骸。
なぜパイプの中にいたのかはわからないが、わずか1センチ5ミリくらいの径のパイプによく入ったもんだと感心した。

そしてエアコンは完全に治り、部屋の中に洗面器を置いておく必要性もなくなった。
洗面器を片付けながら考えるのに、ゆうべ見た女性は、パイプに詰まった鳥が姿を変えて訴えてたのかな?と思う。

テレビの上にエアコンがあり、テレビの横に洗面器を置いていたから。

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